令和2年12月最終週
12月28日(月曜)
立憲民主党の羽田雄一郎参議院幹事長は今月22日に党の常任幹事会、23日には地元の長野県内で県連の会議に出席。翌24日に38℃台の熱発を認め、体調不良が続いて東京都内の自宅で待機。27日朝に解熱してPCR検査に向かうも車内で呼吸が荒くなり、「俺、肺炎かな」の言葉を最後に沈黙。東京大学付属病院へ搬送されるも昨日に死亡が確認され、没後の検査で新型コロナウイルス感染が判明した由。
糖尿病や高脂血症、高血圧等の基礎疾患も有ったそうだが、現職国会議員のCOVID-19感染死は衆参両院を通じて初。元総理大臣の羽田孜氏の子として生を受けた雄一郎氏は、父の秘書を経て、平成11年の参議院補欠選挙で初当選。旧民主党政権で国土交通大臣等を歴任した後、旧国民民主党から立憲民主党に合流して党の参議院幹事長を務めたが、「共に政権を目指そう」と語り合った「大きな友人で在り同志」を失った福山哲郎幹事長は「余りに突然の事で悲しみで言葉も出ない」と記者会見で嘆いた。
GoToトラベルは本日から来年1月11日迄、全国一斉に運用停止。今朝に菅義偉総理大臣と宮城県の村井 嘉浩知事、広島県の湯崎 英彦知事、浜松市の鈴木康友市長が都内の旅舎で会食。村井氏がGoToトラベル早期再開を要請するも、首相は「簡単には行かない」と述べた。全国知事会の会長を務める徳島県の飯泉嘉門知事も今月4日に徳島市内で懇親会に出席し、1時間半程度に渡って県議会議員や県幹部職員等の46人で会食しており、「感染対策を行って実施され、問題が無いものと認識」等と弁明した模様。
此の期に及んでも会食から離れられぬ首長共にも最早驚かぬが、今年も仕事納めとなり明日から休みで嬉しい。
12月29日(火曜)
米国の連邦議会は今月、新型コロナウイルスに対する追加の経済対策として1人最大600ドルの現金を給付する法案を可決。更に給付額を2000ドルに引き上げる事の是非を問うた所、三分の二以上の賛成で可決された由。同国内では既に新型コロナウイルス用ワクチンの接種が200万回を超えたが、其の中でワクチンの不正入手、及び不適切な提供の疑いが浮上し、警察が捜査を開始した模様。
12月26日の時点で、New York州の保健委員を務めるHoward Zucker博士が「COVID-19ワクチンを不正に入手し、州のガイドラインに違反して州の他の地域の施設に移送し、一般市民に転用した可能性が有る」、「我々は此れを非常に真剣に受け止めており、ニューヨーク市保健局(New York City Health Department; DOH)は此の問題に関する捜査で州警察を支援する」と発表。ParCare Community Health Networkという会社が運営している渦中の診療所は、Brooklyn及びManhattan 、そして市の北西に位置するKiryas Joelと云う村に存在する。
ParCareの患者の多くは正統派猶太教徒で、診療所は市と協力して無料のコロナウイルス検査を提供して来た。しかし、ParCareのTwitterアカウントで「ワクチンを受け取った、年老いた猶太教指導者の写真」がretweetされ、米国ラビ協議会(Rabbinical Alliance of America)、別名 Igud HaRabonimは「ParCareの最高経営責任者Gary Schlesingerはワクチン接種を受けている」と主張する画像をTwitterで共有。やがて投稿は削除され、ParCareの担当者が「シュレシンジャー氏は接種を受けたのは日々診療所で働いている為だ」と発表する一方で、代表者が「調査のためにワクチンを部門に返却した」と電子メールで声明を出した。
シュレシンジャー氏の言に拠れば「2300回分のワクチンを確保したうち、既に850回以上を接種済だった」との事だが、12月16日の時点でParCareのTwitter feedに「ワクチンは先着順で利用可能になる」、「食品医薬品局がワクチンを投与するためにParCareを承認した」との広告が出され、患者に登録を求めたとの情報有り。事実とすれば接種の優先順位に違反しているのは明白だが、紐育市に於いては感染拡大を防ぐ為に宗教的集会が制限された事に正統派ユダヤ教徒の共同体が抗議し、「混雑した正統派の結婚式や葬式の映像」がsocial mediaで投稿された挙句に、ニューヨーク州知事たるAndrew Cuomo氏に対する訴訟も起こされたとの背景有り。
28日に会見したクオモ知事は「我々はワクチン接種の過程で如何なる不正も認めないし、関わった者には責任を取らせる」と言明し、州の指針に違反した場合は「最大100万ドル」、日本円で1億円余りの罰金を科して「医師や看護師資格を取り消す」知事令に署名すると述べた由。ワクチンが恰も生死を分ける切符で在るかの如く信じられている以上、手段を問わず欲しいと云う者も多かろう。
12月30日(水曜)
本日に英国政府が、AstraZenecaとOxford大学が開発したワクチンを承認。当該のワクチンが承認されたのは世界初だが、比較的安価で保管が容易な為に多くの人への接種が可能になるかとの期待あり。同国での接種は2021年1月4日の開始が予定されており、日本政府もアストラゼネカ社と1億2000万回分のワクチン供給を受ける事で合意済。
史記に曰く「先んずれば即ち人を制す、後るれば則ち人の制する所と為る」。逸早く完成したPfizer & BioNTech製品が現時点では市場を独占しているに等しい現状なれども、接種に拠り世界の大勢を変え得るワクチンが有るとすれば、其の栄誉を担うのはアストラゼネカ製、或いは更に後発の製品では在るまいか。
TBS系列局で「私の家政夫ナギサさん」が年末に全話一挙放送。本放送を追い切れていなかったので、此の機に堪能。多部未華子演じる主人公が中年男性と恋に落ちる設定で、且つ「北斗の拳」関連の小ネタ満載と云う、私の為に作られたかのようなテレビ劇。劇中に於けるMRの役割や守備範囲に関して職業的疑問が湧く部分も有ったが、概ね楽しめた。
12月31日(木曜)
大晦日。遂に全国の新規感染者数が4000人を上回り、最終的に4521人となった。都内も初めて1000人を超えて、1337人で最多を記録。ジョンズ・ホプキンス大学の情報に拠れば、世界全体の感染者は8270万7976人、死者は180万5002人に上る由。
交互に観ていた紅白と格闘技中継も終わり、年越し蕎麦の支度をする。あの試合振りならば、吉成名高の非凡さが一般層にも伝わった事だろう。2020年と共に世界的大流行の憂いも過ぎ去ってくれると良いが、現実は然うも行くまい。




