令和2年11月最終週~12月第1週
11月30日(月曜)
米国では今月1日から29日迄の感染報告が400万件を超え、10月全体の2倍に拡大。その中で今月26日に感謝祭を迎え、数百万人が帰省等で移動。国立アレルギー感染症研究所の所長、Anthony Fauci博士は「今後数週間で新規感染が急増に次ぐ急増を示す」と警告。我が国では、本日に自民党の下村博文政調会長が菅義偉首相と会談。「GoToトラベルを来年5月連休後迄延長」「GoToイートも延長」等の提言が行われたのに対し、首相も「国民に安心して貰う補正を組む必要がある」と応じ、党役員会で「経済対策は来週早々にも決定を行いたい」と発言した由。
其れは其れとして、「動くガンダム」の報道陣向け内覧会が本日に開催。「機動戦士ガンダム」40周年計画の一環となる展示で、バンダイナムコグループと横浜市の連携で実施された"GUNDAM FACTORY YOKOHAMA"の目玉企画との事。横浜港は山下埠頭に設置されたのは、1979年にテレビ放映が開始された初代ガンダムを模した巨像。高さは無論、設定通りの18メートル。重さは約25トン。最新技術を用いて遠隔制御室から動きを指示し、10時半から20時半の時間帯で展示を行うが、30分毎に異なる演出を行う由。内覧会では「動くガンダム」の構造や仕組みを学べる展示や公式ショップも公開。一般公開は12月19日から2022年3月末までの予定との事。
お台場にRX-78が立っていると聞けば遠路遥々上京して見物に出掛け、今年も第二波の収まった所で「富野由悠季の世界」展を観に行った宇宙世紀至上主義者の一人としては、是非とも「連邦の白い悪魔」が起動する所を拝みたい。その為には、まず目前の第三波を生き抜かなければ。
12月1日(火曜)
開発中の新型コロナウイルス用ワクチンに関し、昨日に米国企業のModernaが、食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)に緊急時使用許可(Emergency Use Authorization; EUA)を申請。Pfizerに続いて2例目となり、FDAは外部専門家を交えた諮問委員会の勧告を受けて許可、不許可を判断するが、12月中旬にも米国内で接種が始まる可能性がある。
モデルナ社に拠ると最終段階の治験には3万人が参加し、発症を防ぐ効果は94.1%だった。COVID-19の症状が確認された196人のうち185人は偽薬を接種された者で、ワクチン接種群では11人に留まった。30人の重症者と1人の死者が発生するもワクチンを接種された者の中には居らず、65歳以上の高齢者や人種の違いで有効性は変化しなかった由。
日本政府は、モデルナ社及び日本国内で販売や流通を担当する武田薬品工業との間で、国内向けに計5千万回分、2回接種で2500万人分のワクチン供給を受ける契約を締結済。モデルナ社はFDAの他に欧州医薬品庁(European Medicines Agency; EMA)にも条件付き承認を申請し、英国や加奈陀、瑞西、以色列、シンガポールでも迅速に承認する為の審査が始まっているとの事。
英国で報じられている所では、ファイザー社のワクチンは同国で近く緊急承認される模様。ファイザーとモデルナのワクチンに就いては、米国の保健福祉長官Alex Azar氏も「christmas前に米国民に接種可能となる」旨の見通しを示した。ファイザー社と独逸のBioNTechは本日、EMAにもワクチンの使用許可を申請した由。
12月2日(水曜)
本日にCNNが報じた所に拠ると、Donald Trump大統領の政治活動団体が選挙防衛基金の名目で寄付を募った所、大統領選以降の4週間弱で1億7000万ドル、日本円にして約177億円を超える資金を集まった由。トランプ氏の弁護団は選挙結果に異を唱える法廷闘争を繰り広げるも目立った戦果は挙げられず、陣営がWisconsin州での票の一部の再集計に300万ドルを支出しても、先月末に同州とArizonaで僅差ながらもバイデン勝利が確定。更に寄付金の一部が「陣営の借金返済やトランプ氏の今後の政治活動」に流用されているとも報じられたが、トランプ陣営からは寄付金の額に関する見解は示されていない。
トランプ氏が支援しようとしなかった香港の民主化運動に於いて、昨年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改正案に抗議する者達が警察本部を包囲する事態が発生。其の街頭活動を扇動したとして、無許可集会扇動罪等に問われた民主活動家、周庭/Agnes Chow Tingと黄之鋒/Joshua Wong。両氏を含む3人の公判が、本日に香港の裁判所で開廷。裁判官からは周氏に禁錮10月、黄氏に同13月半の量刑が言い渡された。6月末に香港国家安全維持法が施行なされ、中国政府の強硬姿勢で強まる民主派締め付け強化の流れを反映した実刑判決に対し、法廷内で量刑を告げられた周氏は項垂れたまま肩を震わせ泣いた由。
1842年の南京条約以来、其の香港を長らく統治して来た英国政府が本日に発表した所に拠ると、同国保健省に属する医薬品・医療製品規制庁(Medicines and Healthcare Products Regulatory Agency、MHRA)は、米国のPfizerと独逸のBioNTechが共同開発した新型コロナウイルス用ワクチンを早くも承認。先進国で初となる承認に続き、来週から接種開始が予定されている模様。米国が10日迄に、欧州連合(European Union; EU)も29日迄に認可する予定との事で、「来年6月末迄に1億2000万回分、即ち6000万人分の供給」を受ける方向で合意済の我が国も、遠からず追随するものと予想される。
12月3日(木曜)
大阪では、10月下旬に新規感染者数が急増。府が「静かに飲食」「マスクの徹底」、飲み会は「4人以下」で「2時間以内」等を府民へ要請するも、11月下旬は更に感染が拡大。22日に一日当たり最多となる490人の新規感染者が確認され、24日は重症者数が初めて100人を突破。重症病床使用率が1ヶ月で約5倍に急上昇して、月末には府の確保した重症病床206床のうち60.2%が使用されるに至り、府の独自基準「大阪モデル」で赤信号を点灯させる基準の70%以上に接近していた状況有り。
本日の対策本部会議を経て、遂に大阪モデルで非常事態を示す「赤信号」が初めて点灯。本日の重症者は136人で、確保済206床に対して使用率66.0%に相当。重症病床使用率にして70%以上との基準を満たしては居なかったが、昨日の時点で府の健康医療部から「7割に達するのは数日の問題」等と進言されていた事や「すぐに患者を受け入れられる病床164床に限れば82.9%」の状況も踏まえ、吉村洋文府知事が前倒しを決断した模様。大阪市の中心部、北区と中央区の「酒類を提供する飲食店」等に対して午後9時迄の時短営業を、当初は11日迄の期間で要請する予定だったが、政府のGoToトラベル事業の自粛要請期間と合わせて今月15日へ延長。同じ15日を目途として「出来る限りの不要不急の外出自粛」を求めたいと府民にも呼び掛けたが、全ては特別措置法24条9項に基づく協力要請で強制力は伴わぬ。
当初は小中学校に於ける分散登校や短縮授業等も想定されていたそうだが、先月11日に日本小児科学会から「学校や保育所のクラスター報告数は社会全体から見ると多くない」「20歳未満の患者は無症状から軽症が多い」「学校閉鎖は流行阻止効果に乏しい」「屋外活動や社会的交流を減少することは子どもの心身に影響を及ぼす」との知見が発表された事等を踏まえ、赤信号点灯後も通常授業を継続。ただし「音楽の合唱や体育の組体操、家庭科の調理実習」等は「長時間密集したり近距離で対面になる形式のため」避ける、「保護者や児童生徒が不安な場合」は「出席停止扱い」としつつ「オンラインを活用した学びを保証する」、修学旅行を含む校外学習に関しては「移動先の都道府県が受け入れを拒否している場合は中止」する等の方針で対応して行く模様。
コロナ禍の初期には積極的な情報発信で株を上げるも、イソジンに関する「嘘のような本当の話」とやらで無駄に世間を騒がせ、其の後は大阪都構想の是非を問う住民投票で苦汁を嘗めた吉村府知事。一部で「国政を任せたい逸材」等と云われたのは如何にも過大評価だったと個人的には思っているが、御膝元の感染を食い止められるのかどうか。お手並みを拝見させて頂こう。
12月4日(金曜)
既報の通り、一昨日に英医薬品・医療製品規制庁/MHRAが、PfizerとBioNTechが開発したワクチンを承認。米国や欧州連合に先駆けて英国で使用される可能性が高くなった情勢に関し、米国では国立アレルギー感染症研究所のAnthony Fauci所長が批判。
CBS newsの取材に対し、ファウチ氏は「彼らは有能で優れた科学者だ」と評価した反面、「ファイザーからの情報そのままを、慎重な精査を経ずに『OK、承認しよう』『此れで決まりだ』と片付けた」、英国は「長距離競走の決勝点1マイル前で競技に加わった様なもの」で「実に性急な承認だった」と断じた。しかし、英国側からの反論を受けて、翌3日にファウチ氏は発言を修正。BBCに「英国の取り組み方を批判した訳では無い」、「英国の取り組みは、科学と規制の両方の観点から深く信頼出来るものだと思っている」、「私達の方法は、英国のものより時間が掛かる」「其れが現実なだけだ」、「手抜きが有ったと示唆する心算は無かった」が「結果的にそうなってしまった」と語った由。
我が国では、本日に厚生労働省が「11月26日から12月2日の間に、新型コロナウイルスに因る感染症で10代の女性が亡くなった」と発表。国内で10代の患者が亡くなるのは前例が無く、一旦は各種媒体で大きく報じられた。しかし、当該の患者が発生したとされる自治体に厚労省が改めて確認した所、其の様な事実は無いとの回答が得られたらしく、その日のうちに「情報入力の誤りだった」と訂正されるに至った。
古人曰く「君子、豹変す」。過ちは誰もが起こし得るが、自らの誤りを改められる者こそが聡明な人間だと言えよう。
12月5日(土曜)
厚生労働省に拠ると、新型コロナウイルス感染に因る全国の重症患者は本日0時の時点で520人となり、昨日よりも15人増えて過去最多を更新。北海道では、新たに183人の感染を確認。新たに7人の感染が確認された事で、旭川厚生病院に於ける感染者は合計221人となり、病院で発生したものとしては国内最大の集団感染となった。
全国の新規感染者数も夕には1657人と聞いたのが、夜になると2508人と増加。東京都では過去最多の584人を記録したが、4日間で凡そ1万人の増加に伴い、累計の感染者数は16万人を超えた由。しかし、此等の状況は全て始まりで在って、終わりでは無い。
12月6日(日曜)
国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency; JAXA)の下で開発されて、隼の如く素早い離着陸の性能を有し、小惑星イトカワの表面を観測して標本を地球に持ち帰る事に世界で初めて成功。日本の惑星探査では初めて米国の科学誌"Science"が特集号も出した、小惑星探査機「はやぶさ」。其の後継機たる「はやぶさ2」も基本設計は同じだが、初号機で得られた知見を基に様々な改良が施された。
課せられた使命は、水や有機物の存在が期待できるC型小惑星「リュウグウ」から砂等の試料を持ち帰る事だったが、接近して初めて「リュウグウの表面は予想以上に平地が無い」事実が判明。それでも数々の困難を乗り越え、「小型探査ロボットによる小天体表面の移動探査」「複数の探査ロボットの小天体への投下・展開」「天体着陸精度60cmの実現」「人工クレーター作成とその過程・前後の状態を詳細観測」「同一天体の2地点への着陸」「地球圏外の天体の地下物質への接触」「最小・複数の小天体周回人工衛星の実現」と云う、世界初の七偉業を達成。
昨年11月3日にリュウグウを出発して地球へと向かい、昨日14時30分に貴重な標本の入ったカプセルの分離に成功。15時30分、地球圏離脱の軌道修正に成功。そして本日、2時28分にカプセルの大気圏突入を伴う火球が確認され、3時7分の時点でカプセルに取り付けられたビーコンから着地地点を特定。捜索の末、午前8時頃に現地部隊が無事、カプセルを回収した由。リュウグウで得たサンプルを地球へと送り届けた「はやぶさ2」本体には燃料が十分に残って居た為、再び地球を離れ、次の旅路へと出発。軌道を変更して地球軌道の内側に入り、太陽を6周半して2026年7月に小惑星「2001 CC21」を観測しつつ付近を通過。
更に1周半した2027年12月に1回目、半年後の2028年6月に2回目の地球swing-byを行って、遠日点が地球軌道の外側になる軌道へと移る。此の軌道を2周と1/4公転して、2031年7月に小惑星「1998 KY26」に到着する予定。等と書いてみたものの、半分以上は理解出来ず。分かっているのは「地球上にウイルスが蔓延しようとも、宇宙には大いなる夢が有る」という事。




