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第九話<夕食>-3

「さて、何から買おうかな?」

スーパーの前まで来て琴和がそう言う。

「ここって魚がお勧めのお店だよね?」

蘭子が聞くと「そうだよ。」と答える櫻子。

すると琴和は二人に話しかける。

「そうだ、食材は後にしないかい?

荷物がかさばる前に食器を買った方が良いかもしれない。

家に人数分の食器はないんだよね。」

「あ、その方が良いかもしれませんね。」

櫻子が同意をする。

「確かにそうだよね、アレだけお金貰っておいて

粗末な食器じゃ申し訳が立たないかも。」

そう話す蘭子。すると琴和はうなずく。

「うん、それにしても驚いたよ、あの金額には。」


実は資金に関しては、食事代といって昨夜の帰り際に

甲子郎が驚くほどの金額を気前良く置いていったのだった。

お金は蘭子が管理することにして、少しずつ

使っていくことにした。

「そうだ、じゃあ前に行った食器店に行きましょうか?」

櫻子に話しかける琴和。

「あ、あのティーカップのお店ですね?」

うなずく琴和。そして三人は食器店に向かっていった。



店に着くと、辺りを見渡す三人。

「何か迷うな。」

「そうだね、何かセットになっているのが良いかな。」

数の多さに迷っていると、櫻子が指差す。

「あれなんてどうでしょう?」

そこには爽やかな色調の皿が数色を一セットにして並べられていた。

「あ、あれ良いんじゃない?」

蘭子がそう言った時点で、琴和はそれに決定をして店員に話しかける。

食器のセンスは料理をする人に任せようと思ったので、

どれにするか特には考えていないのが本音だった。


その調子でコップや箸等の食器を決定していく三人。

パターンとして、櫻子が品物を見つけて蘭子が判定という流れになっていた。



「しまった・・・。食器だけで重い。」

食器の買い物が終わった時点で琴和がそう言うと蘭子は笑い出す。

「アハハ、頑張って持ってね!」

「コインロッカーに預けるのはどうでしょうか?」

櫻子が心配をして提案すると、琴和は首を振る。

「いえ、あとは食料品なので、ショッピングカートに乗せます。

そうしたら楽ですから。」

そう言うと蘭子は小さい方の袋を奪い取るように持ち始めた。

「・・・確かに重いね。」

そう言うとスーパーに向かい始める。

「さっさと買い物済ませて帰ろう。

これだけで疲れそう。」

「そうだね、これは大変だ。」

後を追う琴和。そして三人は食材の為に店を移動していった。

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