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第三話<化鳥>-7

「どうなっているんだろうね、あの街は。」

朝日が差すカフェスペースにイチゴジュースを飲みながら

会話をする少女と男の姿があった。


琳が甲子郎に書類を渡すと

鋭いまなざしで甲子郎を見つめる。

「今回の特徴はそれに書いている通りだよ。

昨晩、その鳥とやり合ったようだけど

結構危険だったと思う。

現場ってかなり荒れていたんだよね?

それはキット全部鳥のせい。

部分的に強化を成されていたようだね。」

琳がそう言うと、甲子郎は資料に目を通しながら質問をする。


「危険っていうと、やはり常人じゃ倒せないってことだな?」

「相手はアスファルトを砕けるくらいなんだよ?」

「愚問ってことか。」

そう会話をしていると西松が近寄ってくる。


「もう鑑識が終わったのか?」

「おいおい、あんな鳥の群れ持ってきてるんだ。終わるわけないだろう。

今は休憩がてらに途中経過を教えてやるよ。」


椅子を二人の机につけ、コーヒーを一口飲むと

西松の会話が始まる。

「まず、河川敷そばの一羽だけあった鳥の死骸だが

あれは見た目どおりカラスだな。

それで傷口だがあれは刀じゃない。ナイフだ。

刀だったらもっと深い傷がつくはずだ。

そしてまた見つけたぞ、ヒールの痕。

きっと以前の新人さんだな。」

そう言うと再びコーヒーを口に運ぶ。

そのタイミングで甲子郎は質問をする。


「じゃあ公園にあった7羽はどうだ?」

その質問をされると目を甲子郎に向ける西松。

「まだ2羽しか見ていないが、あれは

刀で切られたような傷が見られる。

何羽かは真っ二つだしな。

おそらく、お前が今まで追っていたお武家様で間違いないだろう。

あと死亡時刻だが、河川敷そばと公園のは

大体一致する。

以前、複数は考えられないって話だったが

これで決定的になったかもな。」

そう西松が言うと甲子郎が答える。


「ああ、それ以前に現場の荒れ具合が

天と地の差だ。

公園は被害がほとんどないが河川敷は

滅茶苦茶だ。琳の報告書を見ると

どれも同じような特徴を持った怪物のようだし、

数の差がものすごいというのにこれだ。

お武家様は戦闘慣れしているが

ニューフェイスはやっとこといった感じだな。

そこで複数と判断させてもらったよ。」


甲子郎がそう言うと西松は真剣な顔になった。

「なあ、今回はかなりやばい気がするんだが、一人で平気なのか?」

そう言われると甲子郎は軽く笑いながら答える。

「平気さ、今までだってこれ以上やばい事件に関わってきたんだ。」

そう言うと澄ました顔で琳が口を開いた。

「コーシロー、今回はカザーバが大きく関わっている。

とても嫌な予感がするよ。

レーカ局長に許可を貰っているから、

私もたまには付いていくからね。」


二人の顔を見るなり、甲子郎は席を立った。

「大丈夫だ、心配すんなって。」

彼は気丈な姿で二人に言葉を放った。


<第三話 化鳥 -終->

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