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第三話<化鳥>-3

「お待たせいたしました、ごゆっくりどうぞ。」

ここはファーストフード店の中。

フライドチキンをメインとして扱っている店だ。

その中で元気よく笑顔で接客をしている女性がいる。

蘭子だ。


「蘭子ちゃん、ポテトできたよー。」

「はーい。」

「サラダ、残1です。」

「はーい。」

「ここにジュース置いておくね、蘭子。」

「あ、ありがとー。」


店員どうしフォローしあって店は上手く回っているようだった。

蘭子もその中に上手く入り込んでいるようである。


「蘭子ちゃん、そろそろ上がっていいよ。」

「あ、はーい。」

店長と思われる人が蘭子に話しかける。

どうやらバイトの時間が終わったようだ。

すると、今担当していた客を捌いた後に、蘭子は

更衣室に向かった。


「よぉ!」

「やぁ。」

更衣室に向かう途中に自分と交代で入るバイトの男性に

挨拶をされた。それを同じような挨拶で蘭子は返すと、

何事もなかったかのように更衣室に入る。


部屋に入ると誰もいないことを確認して

小さな声で蘭子は人を探し始めた。

「櫻子さぁん?どこー?」

バイトの途中から櫻子の姿が消えたことには

当然気がついていた。しかし仕事中なので

探しにいくことは出来なかった。


「何処にいったんだろう・・・小田原さんに連絡しよう。」

少し心配になった蘭子は琴和に電話をすることにした。

しかしここで電話はできないと思った。

店員の誰かに話を聞かれたくはなかったからである。


そこで着替えを急いで行い、そそくさと部屋を後にした。

すると新たに男のバイト友達と

更衣室の前で出会った。


「おつかれさまでしたー。」

蘭子がそう言うと相手も笑顔で

「お疲れ様。」

と言った。それを確認すると急いで従業員出口へ向かう。

すると男友達は再び話しかける。

「あ、今そっちの出口で男の人が誰か待っているようだったけど・・・彼氏か誰か?」

「へ?」

いきなりの質問で疑問系の蘭子。

「いえ、私カレシなんていませんよ。ほかの人を待っているんじゃないかな?」

「そっか、じゃあ気をつけて。」

蘭子が少し考えた顔でそう返すと

友達は、そう言ってフロアへ向かった。


『それにしても誰を待っているんだろ、後1時間は誰も

バイト終わらないのに・・・この冬に大変だなぁ。』

そう思いながら蘭子は店の扉を開けた。


すると・・・


「・・・へ?」

扉の目の前には

行方不明だった櫻子と琴和が

手を小さく振って待っていた。

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