第二話<物語る骸>-4
「いでででででででででででででででででぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
部屋中に琴和の叫び声が響き渡る。
「ちょっと、おとなしくしてください!!」
思わず声を荒げる蘭子。
今はPM13:30。蘭子は聞いた住所を宛てに
琴和の家に手当てをしに来ていた。
「もぅ、ただ湿布を貼って包帯巻いているだけじゃないですか。
それだけでこんなに痛がるなんて。
やっぱり一人じゃダメじゃないですか!」
少し怒った感じで言う蘭子に琴和は押され気味だった。
その状況に思わずため息が出る。
そしてふと見上げると、櫻子の姿がはっきりと目に映る。
すると琴和の視線に気が着いたのか櫻子と目があった。
「大丈夫ですか?小田原さん。」
心配そうな表情で近寄る幽霊に恐怖心は無く、
琴和は笑顔で答える。
「ええ、平気ですよ。」
・
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「へぇ。」
ぴしっ
「●×▲□@#&%☆!?!」
蘭子が左手を軽く叩くと琴和は声にならない声で
もがき苦しんだ。
「ちょっと蘭子ちゃん。それはあんまりじゃ・・・。」
櫻子がおどおどしながらそう言うと
「やっぱり重症じゃない。」
と腕を組みながら呆れたように言った。
「やっぱり住所教えるべきじゃなかった・・・。」
今更になって後悔する琴和。
その姿に櫻子の心配はより大きくなっていた。
「あの、小田原さん・・・お医者様に見てもらったらどうでしょうか?」
琴和の様子を見かねて櫻子は心配そうにそう言った。
すると琴和と蘭子は一瞬固まり、急に部屋全体が静かになった。
「あ、病院は行かなくていいですよ。もうしばらくしたら治りますって。」
何故か知らないが琴和は病院には行きたくはないと
強く思った。その結果の台詞だった。
「うん、しばらく湿布を貼っているだけで治ると思いますよ、私も。」
蘭子が続いてそう言うと琴和は肯いた。
その様子に少し櫻子は不思議なものを感じた。




