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第二話<物語る骸>-1

「・・・かすかに呪力が残っていやがる。

朝食抜きで飛んできて正解だったな。」

現在時刻はAM6:00。

冷える冬の晴れた朝、日は辺りを照らし始め

一日の始まりを告げようとしている。

その中で、公園に横たわる犬の死骸を

4人の男が囲んでいた。


「現場と、その周囲の写真は撮影しました。」

青い帽子を被った男が30前後と思われる、ボサボサで前髪を上げた銀髪の男に話しかける。

「よし、じゃあ車に積み込んでくれ。」

犬のそばで屈みながら様子を見ていたその男は

ゆっくりと立ち上がり、帽子の男に次の指示を与える。

「いいのですか?まだ現場検証はやり切れていませんが。」

帽子の男にとってはその行動は肯けないもので

疑問を銀髪の男に投げかける。

「ああ、かまわないさ。それにさっきから通勤やら、散歩やらで

人通りが増えてきた。これを見せびらかす方が良くないからな。」

「分かりました。」

帽子の男も納得したようで、車をここまで乗り入れる準備を始めた。


「何かめぼしい物は見つかったか?」

銀髪の男が他の男たちに問いかける。

「何らかの破片などはいくつか回収しましたが、驚くべきものはありませんね・・・。」

「散らばっている血痕のサンプルは全て採取しました。」

それぞれ自分の成果を報告する男たち。

「そうか・・・。」

予想通りといった表情で銀髪の男が応答をすると、横目で再び犬の死骸を見る。

どうやら彼がこの場を取り仕切っているようだ。


「とりあえずこいつさえ持ち帰れば、何かしら分かるだろう。

・・・ただ、気になることはあるが。」

その時、銀髪の男は何かを考えている様子だった。

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