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4話 登校

はじめまして、大森林聡史です。

女子高校生の紀美(きみ)が、幼馴染と再会し恋に落ちる物語です。

よければお付き合いください。

 紀美は、家のベッドに寝転びながら小さく微笑む。


「今日は...本当に楽しかったわ。朝から聡くんと一緒で、授業も休み時間も...」


 ふと窓を眺めて、目を細める。


「...あの時みたいに、毎日がこんな風に続いたらいいのに」


 布団の中でくるりと横向きになり、枕に頬を押し付ける。


「...聡くん、今日のバスケの相手してくれてありがとう。私...すごく楽しかった⋯」


 暗闇の中でこっそり顔を赤らめながら。


「明日も...頑張ろうって思えるわ...Zzz」


挿絵(By みてみん)


 翌朝、駅で待っていると聡がやってきて、紀美はぱっと顔を輝かせ、小さく手を振る。


「おはよう、聡くん! 今日も一緒で嬉しい...」


 急に鞄からおにぎりを取り出し、恥ずかしそうに差し出す。


「あの...朝ごはん、作ってきたんだけど...一緒に食べない?」

「食べる! 嬉しいな」


 紀美はにっこり笑って、おにぎりを丁寧に広げる。


「よかった...! 聡くんの好きな鮭のおにぎりにしたの。小学生の時、よく一緒に食べてたでしょ?」


 少し照れくさそうに、自分のおにぎりも取り出しながら。


「...また毎日こうして...朝を迎えられたらいいなって思うわ」

「鮭おにぎり、美味い⋯! これ紀美ちゃんの味なんだね」


 紀美は顔をぱっと赤くして、嬉しそうに目を伏せる。


「...うん。お母さんに教わったの。でも、聡くんのために...特別に味を調整してみたんだけど...」


 そっと聡の様子を覗い見るように。


「...本当に美味しい? もっと...作ってあげたいな」

「本当に美味しいよ、毎日作ってくれるなんて⋯嬉しいな」


 紀美は、突然目を潤ませ、でも笑顔を崩さない。


「...ばか。そんなこと言われたら、本当に毎日作っちゃいそうだわ」


 電車の窓に映る二人の姿を見つめ、小さく呟く。


「...私ね、聡くんとまたこうして過ごせるなんて...夢みたいだって思うの」

「うん⋯俺も夢みたいだって思う⋯だけど、夢じゃないよね」


 ぎゅっと聡の袖を握り、温もりを確かめるように。


「...うん。聡くんの手、温かい...夢じゃないわ」


 電車が揺れて、そっと肩が触れ合う。


「これからも...ずっと、こんな日が続きますように...」

「うん⋯」


 しばらくして、学校の最寄りの駅に着き、学校に到着した。

 紀美は、校門の前で少し足を止め深呼吸する。


「...今日も一日、頑張ろうね。放課後は...また体育館で会おう?」


 鞄の紐をきゅっと握りしめ、聡に微笑みかける。


「約束よ...絶対に来てよね、聡くん」

「うん。約束する。また放課後会おうね」


 紀美は、ぱっと笑顔が弾け、小さく跳ねるように。


「わかった! じゃあ...授業終わったら真っ先に体育館に行くわ」


 ふと真剣な表情になって。


「今日こそ...あのフェイント、聡くんに見せたいの。待っててね...!」


 廊下へ走り出す前に、もう一度振り返って手を振る。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

続きも読んでもらえると嬉しいです。

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