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転生勇者と転生賢者の異世界無双  作者: 蘭 蓮花
番外・過去編(1) ~47話を読んでいない方は遠慮してください~
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黒鷲の過去④


俺様はしばらく同じような生活をしていたが、優梨ゆりも少しずつ俺様に馴染なじんでいった。

その俺様も黒五くろご優梨ゆりにも馴染んでいった。

この間だけ、俺様も普通の人間になれた気がした。


契約を受けてから5年。

そう、5年も契約されていたのだ。

俺様はその5年の間に色々とやらされたよ。

特に若手わかて狙撃者そげきしゃ集団しゅうだんの”黒桜クロウワシ”を作り、そこの団長となった事が一つ。

黒五くろごの案によって作られたが、組員は全員ぜんいん優秀ゆうしゅうだ。

軍人崩ぐんじんくずれや他所よそのスナイパーを集めている。

そしてもう一つに、あの時襲った10人組がつとめていた組織の殲滅せんめつもやった。

黒五くろごもかなり怒っていたため、初陣ういじんとして”黒桜の鷲”でおこなった。

予想は着くだろう。

圧勝だ。

組員の約500人ほどをたった30人ほどしかいない俺様達で殲滅せんめつさせた。

相手側は約9割以上を殺害したが、こちら側には一人の死傷ししょうしゃも出なかった。

まぁ、そんなものかな。

あ、あと、馬鹿の優梨ゆりはなんとか大学に行った。

何とか、ね。

そんな事で、俺様はまた仕事に来ていた。

今回は敵対組織の首領ボスの暗殺。

黒五くろご依頼いらいだ。

緊急の時のために全員合流させるよう伝えておいたが、ちがいで3人しか集まらなかった。

新人のジョン、軍人崩れのバードマン、イスラエル出身のカインだ。

さっさと終わらせて、帰ろう。

しかし、対象は姿を見せなかった。

たった1時間ならいいのだが、5時間近くたっても来ない。

おかしいな、この時刻には来ていると報告書ほうこくしょには書いてあるのだが。

すると、ジョンとカインが俺様の所にあせってやって来た。

「大変です! 敵対組織のフォグ・ガストの組員が襲撃してきました!」

「数は約1000人ほど!」

まじか、これはわなだったのか!

この王羽おうば様と言うものがとんでもないミスをおかしてしまった。

「全員退却! 地下通路を使って脱出する。出たら、”灰霊はいれい廃墟はいきょ”まで集合!」

「「「ハイ!」」」

俺様たちは地下通路を通り、フォグ・ガストの目をあざむいた。

俺様が合流地点に選んだ場所は”灰霊はいれい廃墟はいきょ”。

昔にカルト教団が使っていた所を再利用さいりようしている。

しかし、距離は少し離れているだけ。

すぐに追ってくるだろう。

「ジョン、みんな到着とうちゃくはまだか!?」

「駄目です。通信妨害の電波が流れているらしく、連絡を掛けれません!」

めんどくさい事をしてきたか……

流石さすがに1000人は確実かくじつに無理だ。

仕方ない、使わないと思っていた”最終さいしゅう手段しゅだん”を使うとするか……。

みんな、今すぐに逃げて黒五くろごの所に行け。俺様が一人でつ。」

最期のプラン、それは団長の俺様が一人で食い止めて、残りの全員と黒五くろごの組員達で殲滅せんめつさせると言う作戦だ。

そう、使わなかった理由は俺様の犠牲ぎせいで成り立つ戦法だからだ。

「いけません、頑張れば……」

「無理だ、1人で特殊部隊の3人分の戦力。それが1000人いるんだぞ。」

三人とも残る気でいたが、俺様はそうさせない。

「カイン、バードマンは黒五くろごに連絡を、ジョンは……これを……。」

ジョンには二つの封筒ふうとうを渡した。

「これは?」

遺書いしょだ。一つは黒五くろごにもう一つは優梨ゆりに渡してくれ。中身は見るなよ。絶対に渡してくれ。」

「しかし……」

「団長の仕事は二つ。任務にんむを必ず遂行すいこうさせる様、指揮しきすること。もう一つは必ず団員を守り、肉親にくしんに届けること。すぐに行け、俺様はお前らに会えて良かったよ。」

俺様は三人を脱出させて、フォグ・ガストとの戦いに備える。

持ってきた銃はスナイパーと二挺にちょう拳銃けんじゅう

弾は約200ぐらいか……

仕方ない、数々のわなも使って食い止めるしかない。

そう準備していると、幾つもの足音あしおとが聞こえた。

来たか、フォグ・ガスト!

「やぁ、いらしゃい! さぁ、誰かこの死神と踊ろう! 死にたがりの亡者もうじゃ何処どこかな!?」

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