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転生勇者と転生賢者の異世界無双  作者: 蘭 蓮花
番外・過去編(1) ~47話を読んでいない方は遠慮してください~
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黒鷲の過去③


俺様の仕事は護衛(ごえい)と言う名の世間(せけん)勉強をさせる、ただの家庭(かてい)教師(きょうし)だ。

契約(けいやく)期限(きげん)が無期限(むきげん)でも悄気(しょげ)ずに頑張るぞ。

優梨(ゆり)が授業を受けている時は廊下(ろうか)で待機。

この上なく暇な時間だ。

時間は有限(ゆうげん)だから、今のうちに次の仕事が来たとき様に勉強しておくか……

特に語学(ごがく)はとても必要だからな。

これでも一様、17歳。

れっきとした高校生だが、頭は学者レベルだ。

狙撃手って言うのは超(ちょう)高度(こうど)な数学と理科の知識、精神力(せいしんりょく)も必要。

だから、そう勉強しているわけだが……

さっきから廊下で授業の内容を聞きながら勉強しているのだが、優梨(ゆり)の頭は大丈夫なのか……?

まともな勉強すら解けないのか……。

「とても簡単な基本ですが、北アメリカ大陸を最初に発見したのは? 優梨(ゆり)。」

「え~と……、ワシントン!」

コロンブスに謝ってこい、優梨(ゆり)!

よく高校に行けたな!

そう心で突っ込みを入れていると、ドアが開いた。

「済みません、優梨(ゆり)さんの保護者さん。」

「何だ……。」

出てきたのは先生だった。

嫌な予感がする……。

「済みませんが、優梨(ゆり)さんに勉強を教えてやって下さい……。」

「は、はい……。」

後でしっかり勉強してこい。

教室に入ると、他の生徒(せいと)からの目線が痛(いた)かったが気にしない。

「何で、あなたと一緒にやるなんて……」

「仕事が増えたこっちの身にもなって下さい、お嬢。」

この後、全授業が終わるまで一緒にやることになった。

帰り道、漸(ようや)く自分の勉強に入ることが出来た。

俺様の貴重な時間が……

そう思いながら一緒に帰り道を歩いていると、優梨(ゆり)がいきなり怒り始めた。

「今日は何て日なの! お陰で恥ずかしい目に会ったし!」

知らん、俺様の方が恥ずかしい目に会った気がするのだが。

「もう来ないで欲しいです。いや、今から来ないで下さい。」

本当に我儘(わがまま)な奴だな。

礼儀と言うものはどこにやったんだ。

「まぁ、いいのですが。でも、一つだけ教えましょう。デッドバークスに伝わる詩(うた)があるのをご存じですか?」

「何よ、それ。」

「”デッドバークス、血を呑(の)み干(ほ)す。デッドバークス、骸(がい)喰(く)らう。デッドバークス、弾(たま)の雨(あめ)。デッドバークス、死神笑う悪魔の街”。でしょ、10人組さん。」

そう言うと、目の前に10人組が現れた。

「意味は、デッドバークスは抗争・犯罪は当たり前と言うことです。お嬢は、そんな事も知らずに生きてきた。デッドバークスと言うのは護衛着けなきゃ、秒で拉致(らち)られますよ。」

全員、機関銃(マシンガン)を持っている。

でも、簡単だな。

「お嬢、下がっていて下さい。でも、離れないで。後、目を瞑(つぶ)ってて。」

俺は今回、狙撃銃(スナイパー)しか持っていなかったわ。

弾も5発しか無い。

やったな、俺様。

まずは、適当に1人の頭蓋を撃ち抜く。

片手のノースコープで、だ。

ドシャッ、と儚(はかな)い音がした後に一人は倒れた。

直(す)ぐ様(さま)駆(か)け寄(よ)り、そいつの機関銃(マシンガン)を奪う。

奪った後、機関銃を連射(れんしゃ)して残りの9人全ての頭蓋を撃ち抜き、この下(くだ)らない遊戯(ゆうぎ)を終わらせた。

「お嬢、終わったぞ。早く戻るぞ。」

俺様は目を隠して蹲(うずくま)っている優梨(ゆり)を担(かつ)ぎ、黒五(くろご)の家に帰った。

「途中で10人組に襲われたけど無事に送り届けた。それでいいか、黒五(くろご)。」

「分かった。」

優梨(ゆり)が部屋に戻っていった後、俺様は黒五(くろご)に帰り道の事を話す。

出来れば話したくないが、契約の中に”他(た)の組織(そしき)から襲撃(しゅうげき)を受けた場合、報告をする”と言う面倒臭(めんどうくさ)い物があるから話している。

勿論(もちろん)、さっきの襲撃は優梨(ゆり)には見せていない。

俺の仕返(カウンター)は荒々しいからな。

遺体(いたい)を見慣(みな)れない人だったら、精神的に来るからな。

「では、俺様はこれで。」

でも、俺一人だけだと完全(かんぜん)に守れる訳では無い。

もう少しだけ人を増やすか。

仕事を受けたときは完全(かんぜん)に近い状態で終わらせるのが俺様のモットーだ。

まさか、黒五(くろご)にはこれが見透(みす)かされていたのか。

まぁ、良い。

後で考えるとしよう。

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