黒鷲の過去⑤
最初の一撃は拳銃によるヘッドショットからだ。
呆気ないな、何が特殊部隊3人分だ。
まずは十人を片付ける。
全員、頭蓋に当てた。
次の獲物は頭を掴んで顎に膝蹴りを噛ます。
ゴキッ、と言う鈍い音が聞こえた後そいつは崩れ落ちる。
そして、そいつの肩を軸に踵を蟀谷をぶつける。
直ぐ様、銃で後方の奴らに放つ。
また十人以上が倒れる。
すると顔面にナイフが近づいてきた。
近距離戦かよ……
まぁ、すぐに膝を落として顎を蹴り飛ばす。
しかし、あいつ等も馬鹿じゃない。
機関銃を連発してくる。
しかも、何十人で放ってくるから物凄い量が来る。
すぐに柱に隠れて、銃撃をやり過ごす。
「恐ろしい統率力だこと……」
隙を着いて頭蓋に次々と撃ち抜く。
「ガァ……」
「ふん……」
そしてリロードをする瞬間、隠してた手榴弾を投げ込む。
柱の裏に隠れて耳を塞ぐ。
その瞬間、大きな爆発音が来て、上の瓦礫が落ちてきた。
その瓦礫で更に被害を出す。
その土煙に紛れて俺様は相手の機関銃を奪って、連射する。
しかし、その瞬間に腿に銃弾が通り抜けた。
一気に血飛沫が上がる。
やばいな、腕が落ちちゃったか……。
すぐに包帯を巻いて、次に備える。
次は気付かれない様に二階に上がって、天井に開いた穴に飛び込む。
この穴は手榴弾で開いたものだ。
一度、奴らの死角を着くのだ。
奴らの隙間を縫って、銃撃を始める。
しかし、出来るだけ当たらず、有効に相手の手数を減らす!
銃弾を躱しながら、相手に当てる。
俺様の銃撃と躱した銃弾でどんどん、バッタバッタと倒れていく。
そのうちの一人の肩に乗って蹴り飛ばす。
そして、また二階に戻る。
すぐに座り込んで少し休む。
あと、何時間だ……。
腿を撃たれたから、いつもの様には続けれない。
一体何人を殺したんだ、俺様は……。
敵の血を浴びて、服が赤く染まっている。
でも、行かなきゃ。
最期まで……
その時、階段を駆け上がる音が聞こえる。
また来たのか。
一人を撃ち抜いて、襟首をつかんで盾にする。
軽く後ろに下がった後、そいつを投げ飛ばす。
次は用意していた固定器具を使い、スナイパーを固定する。
そして、狙いを定めてどんどん撃ち続ける。
このスナイパーは俺が改造して百発も撃てる様にしている。
しかし、反動が強くて全部は撃てない。
何度も、何度も撃ち続けているためか、手の感覚が失くなってきている。
その時、銃口に銃弾が入り込んで大爆発した。
何とかすぐに離れたが、爆発の影響で右手の中指、薬指、小指が弾けとんだ。
その地に血痕が出来る。
「グアァ……!」
激痛が指に走り、銃を手放す。
その瞬間に奴らは一斉に射撃を始めた。
すぐに銃を残った指で拾い上げて、壁の後ろに戻る。
「まだだ、もう少しだけ……。」
被害は俺様だけで良い。
少し息をついた後、また突撃を始める。
何体も、何体も削ってギリギリまで戦う。
どうやら、敵は全員入ったな。
しかし、意識が少し遠退いた後、全身に銃弾を浴びた。
どうやら、ここが俺様の限界か。
小30分は稼げたか。
俺様は地面に倒れた。
「標的を排除!」
相手は油断しきっている。
俺様は懐に隠し持ってたスイッチを取り出す。
幸運な事に壊れていない。
……、最期の奥義ってかな。
「じゃあな、亡者共。一緒に道連れだ。」
俺様はスイッチを押す。
その瞬間、廃墟は大爆発した。
瓦礫が無数に落ちてきて、全員を巻き添えにした。
痛みは全く感じていない。
ただ、優梨と黒五の事が気掛かりだ。
「済まないな、優梨……。」
俺様は静かに目を閉じてその身を委ねた。




