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転生勇者と転生賢者の異世界無双  作者: 蘭 蓮花
本編
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90/100

買い物!


後に判明したのだが、凛雪(りんせつ)が口にしたのは"マスイウオ"と言う魚だと分かった。


〈マスイウオ〉 G+ 階級(クラス)

全身に麻酔(ますい)効果のある特殊な血が廻(まわ)っている。

血は精製(せいせい)する事で麻酔(ますい)に応用できるが、そのまま食べると暫(しばら)く動けなくなる。


明らかにダメだろ。

何故確認しなかったんだ……。

しかも見た目が蛍光(けいこう)色(しょく)が仄(ほの)かに輝く鯖(サバ)モドキ……。

まあ、これ以上責めても仕方がない。

俺たちは買い物を終えて、一度宿に戻る。

次は……懐かしいランヅヒーロ王国に向かう。

「ドーナツ、ドーナツ!」

「懐かしいな。」

でも買うのは油と小麦粉だぞ。

頑張れば作れるけど。

「ドーナツ? 何だそれハ?」

「余もよく分からぬ。」

そうか、二人(二匹)はここに来たことは無いから分からないのか。

「ん~とね~、リング状の甘いお菓子だね。」

「食べてみるか? 一様、近くにあるからな。」

「そうなのカ!」

「では、お願いする。」

俺たちは油などを買う前に、ドーナツ屋へと向かう。

油売っている場合じゃないけどな。

まあ、こっちは油を買いに来たんだけどな。

「これがドーナツカ。いい匂(にお)いダ。」

「相変わらず甘くて美味しい~。」

「良い味だな、美味しい。」

案外、好評だな。

俺が作った訳じゃないけど。

「よし、残りの物を買うぞ。食べながらでいいから。」

「了解ぃ~。」

しっかり見極めないと味が変なのがあるかもしれないからな。

「油が売っているのは……この路地(ろじ)の向こうか。」

何で見るからに危ない所にあるんだよ。

「この先か、主?」

「そうだな、この先だ。」

歩いてみたは良いが、特にないな。

まあ、ない方が一番良いんだけど……

と思ったときに影から男が出てきた。

「済まないが、その虎と狼を寄越(よこ)せ。」

「絶対嫌(ヤ)です。」

その瞬間、廣丸(ひろまる)と凛雪(りんせつ)がその男の元へ瞬間移動した。

「ナ!?」

「いつの間に!?」

すると、その男は懐から何かを出そうとしてきた。

ナイフか何かで殺す気か!?

「炎魔法 ”炎穿(えんせん)”……」

咄嗟に交戦体勢(こうせんたいせい)を取ったが、その行動は無駄になった。

その男が出したのは、大きな虫眼鏡だった。

「ふむふむ、この毛艶(けづや)は上品だが強さも兼(か)ね備(そな)えられている。爪や歯はしっかり、整えられてる。この二匹はどこで捕まえたんだ?」

何だ……いきなり……

変態か?

「質問に答えろ、いきなり変態(へんたい)!」

どんなネーミングセンスだよ、茜(あかね)。

まぁでも、ヲルトガルフの手先かも知れない。

「済まない済まない。私は魔物鑑定所のワイヴィーと言う。最近、凄い魔物を連れている人が居ると聞いたので。」

この変態、凄い人なのか?

「取り敢えず、廣丸(ひろまる)と凛雪(りんせつ)を返せ!」

「おっと、済まないねぇ。」

すると、一瞬にして廣丸(ひろまる)と凛雪(りんせつ)が俺たちの隣へ移動した。

一瞬で移動させる魔法でも持っているのか?

「用件はこれだけか?」

「あ、はい。そうですね。ん、良かったらこれを。」

すると、何かが頭に刺さった。

「流血してる……」

「何だこれ……。名刺(めいし)か?」

どんな威力で投げたんだよ。

「良かったら連絡してね。んじゃ!」

その瞬間、ワイヴィーの姿が消えた。

俺はすぐに刺さった名刺(めいし)をヌルッと抜く。

「結構深く刺さっていない? ずっと血が出てる。」

「回復魔法 ”ヒール(中)”」

取り敢えず傷を治したが、まだ痛いな。

結局その後、高品質の油や小麦粉を沢山買えた。

これが目的なのに、おまけみたいになってしまったな。

「ワイヴィーのせいで小麦粉と油を買う時間が遅くなった……」

「時間に五月蝿(うるさ)い奴は嫌われるよ。」

「誰にだよ。」

「どっかの誰かに。」

「……」

しかし、準備は出来た。

これより、ウォーウィン王国へ出発する!

「待ってろよ、ヲルトガルフ。今までやった事を後悔(こうかい)させてやる。」

「だね、頭蓋(ずがい)に熱した鉄のペンで直筆(じきひつ)のサインでも書いてやるよ。」

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