行く前に…
「今回は道筋通りに進もう。」
「それは何故?」
「通り道で行った方が安全だ。わざわざ危険な所を歩いて死ぬ必要はないからな。」
「分かるけど、もし追手が居たらどうするの?」
なんか、ぐいぐい攻めてくるな。
「俺の魔法の一つ、霧隠で隠そう。もし、それでも気づかれたら、ぶっ飛ばす。」
「最近、性格が狂暴じゃない?」
シランナ、ソンナコト。
「ま、いいや、準備しよ。」
「ああ、まずはコーラル王国に行くぞ。」
「え、何で?」
すると、茜が尋ねてくる。
いや、少しは分かってくれよ、追手の話をしていたのに。
「もし、ここで大量買いしたら目立つだろ。少しずつ買って、必要なものを貯めるとしよう。」
「なるほド。」
「では、始めるとしよう。」
俺は選択移動を発動し、全員をコーラル王国に送り込んだ。
勿論、俺もだけど。
着いた場所は、あの海鯨亭の隣だった。
アレ、オカシイナ。
もう少し離れた所にしたはずなのに。
「お、久し振りだな。結局、黒鯨を食べていないまま、旅に出やがって。」
「済まないな、店主。」
すると、海鯨亭からあの店主が出てきた。
「お久! 店主!」
「おっ、嬢ちゃんもか! 虎の次は狼かよ、ガハハ。」
「嬢ちゃんじゃねえ!」
再開を喜んだのは良いことだが、今回はやることがあるからな。
早めに準備しないと。
「そう言えば、また最近黒鯨が討伐されたから市場で出回っているかもな。」
「そうなのか、誰が倒したんだ?」
「新星の三人組と一匹の豹だ。しかも、豹の魔物は白氷豹って言う希少な種類。凄いよな~。」
「ヘー。つまり、凛雪の豹バージョンって事か。」
「確かに白氷豹は珍しいな、かなり標高の高い山に住んでいるからな。」
「ヘー。」
「どんどん雑になってるよ、朱鷺丸。」
そんな事はどうでもいい。
「凄い話だな。これから俺らは用事があるから、すぐに行く。じゃあな、店主。」
「結局、黒鯨を食べないんかい! まぁ、いつでも待ってるで。」
「ああ、じゃあな。」
まずは豊○市場に向かうとしよう。
魚は幾らでも料理に使えるからな。
「茜、取り敢えず3000G渡すから魚を買ってきてくれ。」
「ほいよ、朱鷺丸。」
茜はお金を受け取って、走り去っていった。
別に変な魚を買う訳じゃないから、大丈夫だろう。
うん、大丈夫……だろう……
大丈夫……
「凛雪、ちょっと茜を監視しておいてくれ。」
「分かった。」
凛雪も茜の方向へ全速力で走っていった。
人にぶつからないでくれよ……。
じゃあ、俺はどうしようか。
……やっぱ、俺も行こ。
俺は廣丸と一緒に豊○市場へ向かう。
魚だけでなく、蟹や海老でも買おうかな。
二匹は食べれるか分からないけど。
「廣丸、蟹とか海老とかの甲殻類って食えるか?」
「我は食べれるぞ、主。凛雪殿は分からぬガ。」
そう喋っていると、豊○市場へ着いた。
軽く周りを見渡すと、先程話していたものがあった。
デッカイ赤い蟹!
目分量で1.5Mほどだ。
全体の大きさではない。
甲羅だけでの大きさで、だ。
<レッドクラブ> F- 階級
赤い海草を主食とする蟹の一種。
赤い甲殻は漢方薬の材料になる。
そのままの名前なのか。
もう少し捻って欲しいな。
「これは……味は大丈夫か?」
「ああ、多少辛いが平気だぞ。」
「じゃあ、3つほどくれ。」
「あいよ、30Gだ。」
かなり安かったな。
レッドクラブより小さい松葉ガニは約1万ぐらいするのに。
「お! 朱鷺丸じゃん。」
「早いな、あか……ね…。」
茜は明らかに毒々しい魚たちを担ぎ、凛雪を引きずってきた。
「凛雪殿!」
「おい! お前何したんだ!」
「いやあ~美味しいって言ってた魚を食べたら、こうなった!」
絶対ダメな奴だ……
「一様、無事だから。」
「一様じゃダメだろ。」
その後、無事に凛雪は回復した。
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
No.21 錬聖の好きな寿司ネタ
answer ホッキ貝




