本調子
二週間後、無事に茜と廣丸が退院した。
「よし、甘いものと旨いものだ!」
「まだ治りたてだからまだ後な。」
「え~。」
「お疲れさまです、廣丸殿。」
「ま、まぁナ。」
茜に何か奢ることは置いといて、次の目的地までの道筋を探しておこう。
次の目的地はウォーウィン王国、渚の言っていたヲルトガルフの統治する王国だ。
距離は凄い遠いけど……。
その距離なんと、約1250km!
日本列島の約半分の距離もある!
頑張るしかないよな、これは。
「どっか目指す?」
「ああ、ウォーウィン王国に向かう。凄い長旅になるな。」
「我は唯付いていくだけダ。」
「うむ。」
でも色々準備したいから、一週間後ぐらいにオイター王国を出よう。
出るまでは組合の依頼を受けて過ごそう。
「茜、本拍子になるまで組合の依頼でも受けるとしよう。」
「うん、いいよ! 色々試したいものもあるからね。」
「はいよ。」
俺たちは組合に立ち寄り、依頼を探す。
比較的に楽、しっかりとした報酬をベースに、を。
「これ位がちょうど良いよね。」
「流石に短期間に連続で襲われることは無いだろうからな。安心して受けよう。」
「へいへい。」
今回は黒翼山の麓の依頼だ。
組合の建物の前で邪魔になら無いよう待っていた廣丸たちに乗って向かう。
「今日の依頼は何なのダ?」
「今回は木飛蝗、梟鷲、タランチューの討伐だ。」
「ちょ……、タランチューっt……」
「タランチュラだな。」
「いやひゃっはーーー! じゃば※xかskjgyぶcびゃぇjびゃgk!」
「落ち着けー!」
ついに奇声を……
蜘蛛嫌いは勿論知っている。
ちょっと弄っただけだが……
まぁ、いいや。
気にしないで置こう。
俺の嫌いな動物は烏賊だが、暫くは会わないしな。
すると、前方から凄いデカイ塊のような物が襲ってきた。
「うむ、こいつか。廣丸殿、ご注意を!」
「これは……群れダ!」
よく一つ一つ見ると、それは飛蝗の大群だった。
<木飛蝗> E 階級
木を主食とし、木に擬態する飛蝗。
群れを形成すると、あらゆる木を食らい尽くす。
好物は尋常に硬いチークス材。
鋭く平たい牙で樹皮を刮ぎ取る。
「蝗害だな、これ。」
「うん、だね~。」
だから依頼があったのか。
「じゃ、いくよ!」
「はいよ。」
大きさは約10cmほど。
それが約一万ぐらいか……
一気に仕留めて終わらせよう。
「網スキル ”キャプチャーハント”」
すると茜の剣が巨大な網に変わり、大量の木飛蝗を捕まえた。
「流石だ、茜。」
「へっへー。」
さて、俺もやらないとな。
「炎魔法 ”獄炎球”」
取り敢えず、こういう数で押すような敵は燃やす事にしているが……
実際問題、蝗害が起きたときはどうやって対処しているんだろう。
多分、殺虫剤だと思うが。
そんな事を考えていると、木飛蝗が新たな動きをしてきた。
大群がいきなり8つに分かれ、俺たちを分断してきた。
「チッ。」
軽く舌打ちをしたが、そんなことはどうでもいい。
木飛蝗を俺を囲むようにして飛び回っている。
茜や廣丸、凛雪も同じ感じだろうな。
しかし、何かおかしいな。
「いきなり数を利用した戦法に移ったのか。だが、何かがおかしい。」
しかし、攻撃しないとこっちも殺られる。
「茜たち、思いっきりやっておけ。」
「ほいほ~い。」
新技を解禁してみるとしよう。
「石魔法 星礫飛行」
俺は地面に転がっている小石を一気に一点に集め、周囲に放つ。
木飛蝗の体液が一気に撒き散らされる。
「やってるね~。じゃ、いくよ~。」
「うム!」
「いくぞ!」
相変わらず、量が多いが……
大丈夫か……
「槍スキル ”天王神槍”」
「ライトニングビーム!」
「”氷雪凛・蓮華晶”」
その瞬間、後ろで凄い轟音がし、木飛蝗の残骸が宙に舞う。
スッゴ……皆。
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
No.18 茜の好きな寿司ネタ
answer 炙りトロサーモン




