全快!
一週間後、俺と凛雪は先に退院した。
「二度と怪我するなよ~。」
「二度とは無理だろ。」
軽く別れを伝えたあと、病院を出た。
まぁ、そのまま旅に出る事は出来ないから、近くの宿を借りよう。
茜たちが回復するまでな。
まだ回復しきっていないためか、未だに目を覚ましていない。
ちなみに一週間で使用した魔力補給薬は24個。
本当にかなりの量を使用した。
久しぶりに魔法の練習をしようか。
場所は黒翼山でいいな。
そう言えば、密輸の件はモトタカ達が変わってくれた。
ボコボコにした後、組合に突き出したらしい。
流石としか言いようがないよね。
「朱鷺丸殿、どこかへ行くのか?」
「ああ、ちょっと魔法の練習をしに。」
「余も行くぞ。」
「了解。」
俺は空間移動で黒翼山に移動し、早速練習するとしよう。
「何の魔法をするのだ?」
「軽く新しい魔法を、な。」
新しい魔法の準備をしていると、あいつらが出てきた。
あのかなり気持ち悪い魚野郎。
「四肢魚だ。」
「分かっているよ。」
かなりの群れだな。
襲ってこないのなら、戦わないが……
「ギョオォォォ!」
叫び声が気持ち悪い!
そう奇声を発した後、こちらに向かって襲ってきた。
「さて、始めようか。氷魔法 ””氷雪凛・蓮華晶”」
俺は氷の蓮華の蕾を創り出し、花を咲かせる。
「これは!?」
「凛雪の技を真似したみた。でも、まだまだだね、これは。」
蓮華の花から氷のビームが発射され、四肢魚を貫く。
おお、凄いな。
俺らも凛雪の本気のビームを見たが、まだまだ及ばない。
もっと練習しないとな。
襲ってきた全ての四肢魚はビームによって貫かれて、凍り漬けにされた。
「そう言えば四肢魚って食えるか?」
「魚だから食えると思うが……この見た目では余は食いたくない。」
「……確かに。」
四肢魚って見た目があれなんだよな。
手足の生えた……魚……。
魔物の説明ってもう詳しく出来ないかな。
<四肢魚> E- 階級
突然変異で四肢が生えた魚。
エラ呼吸と肺呼吸、両立出来る。
時期が訪れると、大量に繁殖して色々な場所を覆う。
味は壊滅的に不味く、ネチャネチャしている。
おお、説明が追加されてる。
でも、あんまり良い説明がないな。
ネチャっとしていて不味い魚なんて……
でもどう処理しようか。
……燃やした方がいいな。
「火魔法 ”燃焼炎”」
俺は四肢魚の死骸を一気に燃やし、焼却処分しておく。
もう一種の毒だしな。
不味いと言う名の毒……
「凛雪も戦うか?」
「うむ、そうするとしよう。」
処分しきったあと、山道を歩いていると地面に亀裂が走り、何かが出てきた。
それはかなりデカイ土竜だった。
<ビッグモォル> D- 階級
巨大な手で穴を掘り、地中の中にある鉱石を食らう。
鉱石の影響で爪が硬質化している。
どうするんだ?
あの爪で引き裂かれたら、人堪りもないな。
「氷魔法 ”氷棘纏鎧”」
すると凛雪は氷魔法で氷の棘の鎧を創り出し、デカモグラに視線を向ける。
「いくぞ。」
すると、その鎧を纏ったまま、デカモグラに向かって突進していった。
「グモォ!」
「噴!」
凛雪はデカモグラに突進し、吹き飛ばした。
しかも氷の棘が刺さったため、かなりの致命傷になっただろう。
ドシャっと音がしてデカモグラは落下した。
「おお、凄いな。」
「魔法だけでなく、肉弾戦も鍛えなければな。」
なんか廣丸みたいになってきたな。
「特殊魔法 ”亜空間収納”」
モグラを持ち上げ……
る事が出来ずに力尽きた。
茜がよく持ってくれてはいたが、まさかこんなにとは……
「朱鷺丸殿、手伝いますぞ。」
「ああ、済まないな。」
何とか持ち上げる事は出来たが……、俺も鍛えないとな。




