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転生勇者と転生賢者の異世界無双  作者: 蘭 蓮花
本編
83/100

なんだかんだで初めての……


気がついた時には俺はベッドの上にた。

りょううでには点滴てんてきみたいなものがさっている。

「おお、目をましたぞ。」

声がした方向を見ると、しゃ診察書カルテを持ちながら、やって来た。

まる眼鏡メガネをかけた黒髪くろがみオールバックの男性で、じゅんぱく清潔せいけつはくを着ている。

「君、魔力がほぼ空の状態だったんだよ。危なかったね、空になったら人や魔物は死んじゃうからねぇ。」

医者せんせいあかねは?」

「あのピンクがみの子かい? ひど怪我けがだが、適切てきせつしょのお陰で何とか助かるよ。」

「良かった……」

ここであかねが死んでいたなら、立ち直れなかっただろうな。

(生前も含む)長い間、過ごしているからもある。

むしろ、一緒いっしょに死んで一緒いっしょにこの世界に来たから、もうくさえんなのだが……

「そう言えば医者せんせい、この二つの点滴てんてきは何なんだ?」

「ああ、両方ともりょくきゅうやくだよ。君って魔力の保持ほじりょうが異常に多いから、一個だけじゃ足りなくてね。ちなみに今、8個目。」

「oh……」

うそだろ。

そんな訳……と思った瞬間、俺は目線の先に点滴の残骸ざんがいかさなっているのが見えた。

「名前は……朱鷺ときまるだね。あのトールタイガーや蒼王狼ブルーキングウルフ飼育テイムしたものかい?」

「ああ、そうだ。」

「凄いねぇ。あ、まき吸っていい?」

「いや、ここ病院でしょ……」

的確てきかくにツッコミをすると、医者せんせいはケラケラと笑った後、出してたまきをポケットに仕舞しまった。

医者せんせいって名前は?」

ずっと”医者せんせい”と言っていたな。

「私はユート・アオヤマだ。ジャッパ王国のアンズモリだい出身。」

よく分からない大学の名前を言われたけど、なんか凄いんだな……

そもそも大学とかあるんだな、この世界に。

朱鷺ときまるはあと一週間で退院たいいん出来るよ。あかねはもう一ヶ月は掛かるけど。」

一週間か、それだけあればほん調ぢょうになれるだろうな。

「車イスいる? 点滴てんてきはまだ必要ひつようだけど。」

「じゃあ、それを。」

俺はベッドから車イスに移動した後、病院内にあった中庭なかにわに移動した。

この病院はかなり大きいんだな。

魔法の練習はしたいが、きゅうやくが手放せない状態だしな。

中庭に出たはいいが、何をしようか。

廣丸ひろまるの様子でも見に行こうか。

さて、物棟ものとうはどこかな。

俺は車イスを操作し、探索しながら物棟ものとうを探す。

車イスってむずかしいな。

こんな大変なんだな。

軽く移動して10分ほどで物棟ものとうを見つけ、中に入る。

「おお、朱鷺ときまる。大丈夫であったか!」

「俺はあともう少し。あかねはもうちょっと掛かるな。凛雪りんせつは大丈夫なのか?」

「余は軽い傷で済んだが、廣丸殿ひろまるどのの傷は深く斬られていて、まだ不安定だ。」

そうか、かなり心配だ。

「でも確率的には順調に回復するだろうと医者はそう言っていたぞ。」

「あとは回復を待つだけか。」

「うむ。」

更にくわしく聞くと凛雪りんせつも一週間ほどで回復出来るらしい。

最初は俺と凛雪りんせつが退院して、あかね廣丸ひろまるはその後と言うことか。

俺は軽く別れを伝えて物棟ものとうを離れた。

さて、一週間どう過ごすかな。

図書室で過ごすかな、使える魔法を確認するかな。

そう言えば、あかねはどこだ?

ユートに聞いていなかったな。

そう考えながら車イスを操作していると、中庭にユートがいた。

しかもまきってる。

「本当にいいのかよ。」

「中庭だからいいの。もしかして、吸いたいのか? このブランドモン。」

「そもそも俺は怪我けがにんだし、煙草タバコは吸わねぇ。それはブランドなのか?」

「ああ、”閃光フラッシュライト”って言う銘柄めいがらだ。」

「ほほーん。」

「まったく興味ないんだね。まっ、煙草タバコ好きにはたまらないけどな。」

煙草タバコは好かんが、俺は酒は好きだ。」

俺は顔を上げてユートの方を見る。

葉巻をくわえて煙を出したままのユートを。

「いいねぇ、ちなみに好きなのは柑橘系かんきつけい蒸留じょうりゅうしゅが好き。」

こいつ、健康状態は大丈夫なのか……

ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)


No.17 朱鷺丸の好きな寿司ネタ


answer 稲荷寿司

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