ジリジリ貧
漸く当てれたが、この様な状態が続くとじり貧だ。
しかも茜の永続的な回復の魔法を掛けているし、波動魔法を少しでも当たると全身に響く様な一撃がやって来る。
どうするか……
「……痛いよ、これ。でも、これでよく見えた。」
「見えた?」
すると徐に手を前に出してきた。
”波動捻れ”か!
「波動魔法 ”波動弾”」
その瞬間、渚の手に波動のエネルギーが収束し、一気に発射された。
でも急にバーンって感じでは無いから、まだ避けれる。
すぐに走り抜け……
「逃がさないよ、受けた分はきっちり返さないとね。」
すると、波動弾は俺が全速ダッシュしている俺の背中を追いかけてきた。
”波動捻れ”より、命中精度と追尾性能が上がっている!
「防御魔法 ”結界の盾✕10”」
無数の結界の盾を重ねて、波動弾を防ぐ。
これならギリギリ防げ……
いや、パリパリパリと結界が鹿煎餅の如く割れていく。
このままだと俺の手に当たってしまう。
このエネルギー量だと木っ端微塵に砕けてしまう、これ!
「石魔法 ”石壁覆い”」
もう大量に覆い込んで波動弾を防ぎきった。
「可笑しいほどの威力だな、これは。」
「軽く流れを掴んだからね。」
「流れって何だよ……」
取り敢えず、これは面倒だな。
瞬間学習能力って言うのかな……、渚はそう言う能力と波動魔法の操作の馴れが高いのかな。
そのお陰で成長スピードがかなり速い。
見て、感じ、発想し、実践する速度も速い。
こう言う相手は……
考える間も与えずに、攻撃する。
だが、渚はそれに対応するだろうな。
「闇魔法 ”暗影顎”」
影を媒介に巨大な顎を顕現させて渚に襲いかかる。
「波動魔法 ”波動捻……”」
「させないぞ、渚! 闇魔法 ”影蛙の舌”!」
すると渚の影から舌が伸びて渚の動きを封じる。
その封じ込められた瞬間、キッと闇の顎を睨み、波動の弾丸を放った。
「波動魔法 ”波動弾”」
闇の顎は波動に飲み込まれ、爆破された。
えっ…ガッ…チョエェェェ!
変な奇声が出てしまうところだった。
構え無しでも放てれる様になったか……
「波動魔法 ”波動引き寄せ”」
その瞬間、俺が居た地面ごと渚の方へ引き寄せられた。
どんな力だよ!
「創造魔法 ”糸捕縛”」
創造魔法で糸を創り出し、全方向の竹に結び合わせる。
そして糸を自分の体に括り付け、渚の引き寄せに耐える!
しかし、後ろの竹に結んだ糸がブチブチブチと急な運動をした後の筋肉並みに千切れていく。
ヤバイ、渚に近づいたら……
「波動魔法 ”波動ストレート”!」
渚の間合いに入った瞬間、強力なストレートが腹に叩き込んで……
「いないよ。」
「え……」
折角糸を出したんだから、もう少し有効活用しないと。
俺は大量の糸を創り出して紡ぎ、渚の拳を包み(こ)込む。
そしてその包み込んだ拳を捻り上げ、地面に叩きつける。
「やりたくはないが……。歯を食い縛っていろ!」
地面に倒れた渚に拳を入れ込んだ。
拳は渚の顎にクリーンヒットし、かなり鈍い音がした。
「どけ! 波動魔法 ”波動弾き”」
渚が俺の腹に触れた瞬間、強烈な衝撃と共に上空に吹き飛ばされた。
引き寄せたり弾いたりと、磁石みたいな技だこと。
「炎魔法 ”紅炎ノ矢”」
俺は上空に打ち上げられた瞬間、地面に向かって炎の矢を無数に落とす。
「波動魔法 ”波動結界”」
渚は波動の結界を上に展開いて攻撃を防いでくる。
防ぐと言うか、打ち消される感じだな。
……これって、地面にも展開いているのか?
「土魔法 ”土壁”」
波動の結界が展開いている内側に細長い土の壁を渚の腹に叩き込んだ。
「うっ……」
渚が怯んだ瞬間、更に鳩尾に両手で一気に突き放つように攻撃する。
「ながっ……」
「ふぅ~。」
俺は息を大きく吐き出して手を放す。
やっぱり、馴れてないな。
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
answer 誰か質問をくださいな。
もう思い付かねぇ!




