剣聖
「さて、どないしましょうかね。一先ずシャボン君、あっちを。」
「僕はあっちね。了解したよ。」
あの水色頭……シャボンは朱鷺丸の吹き飛んでいった方に走っていった。
「チッ、待てよ!」
「いやいやいや、君の相手は私だよ。」
すると刀を持った冒険者が行く手を阻んできた。
整った髪と顔、丸眼鏡を掛けている。
そして冒険者の鞄から、巻物を取りだして周囲に覆った。
これはどっかで……
「茜!」
「うおおおオ!」
「おやぁ、邪魔だよ二匹さん。」
廣丸と凛雪が覆った瞬間に飛び込もうとしたが、冒険者は刀で切り裂いた。
「済まなぇな、あんたらに用はないんや。用があるのは、このチビピンク頭や。勘違いしんといてや。」
嘘だろ、この関西弁野郎。
刀身が伸びたぞ……
「そう言えば自己紹介してへんかったなぁ。暗号名前は剣聖。本名は来栖 錬聖や。改めて、よろしゅう。」
「僕は桜木 茜だ。お前は何故僕たちを襲ったんだ?」
「いきなり名前呼びか。まぁ、いいよ。簡単に言えばお前たちを殺しにだけだ。」
「は?」
「黒河 王羽、御庭 忍。この二人は分かるやろ。」
「もしかして……」
僕は剣を構えて、錬聖の方を凝視する。
「そうそう、私たちもヲルトガルフに指示されて、な。」
飄々としているけど明らかに王羽や忍みたいな殺気を放っている。
「さて始めるとしますか。あのハゲ爺はせっかちやからなぁ。」
ヲルトガルフって禿げてるの!?
いや、そこはどうでも良い。
本気でやらないと……
「まずは……っと!」
すると錬聖は指を弾いた。
その瞬間、覆っていた巻物が変化して周囲に竹藪に変わった。
「確かこれって……」
「忍の”誘い絵画の術”や。少し借りているんや。」
仲間の武器を使うのか。
と、なると情報も聞かされているのかも知れないなぁ。
じゃあ、短期決戦だ。
「剣スキル ”円卓聖剣”」
「おっ、やるんかいな、こちらも。」
錬聖は腰の刀を手に持ち、構える。
……隙がない構えだ。
でも……
僕は一気に光の斬撃を斬り付ける。
「久留主一式 ”今剣”」
その瞬間、胸から血飛沫が走った。
えっ、斬られたの……これ……
は、はや……いや、速いんじゃない。
僕は確かに斬った。
でも、僕が斬られちゃったのか。
しかし、その瞬間に傷が癒えていった。
「は!? 何でこうなるんだよ。」
この感覚、朱鷺丸の魔法か!
いつの間に!
でも、ありがとう。
僕は回復は出来ないんだ。
これで安心出来る。
「まだやるん? まぁどっちでも良いけど。」
朱鷺丸もあっちで戦っているかもしれない。
いや、戦っているな、これ。
僕も頑張らないと!
まずは……
「槍スキル ”太陽神聖槍”」
まずは僕の得意な投げ槍!
「久留主一式 ”後藤藤四郎”」
すると刀を巧みに操り、槍を防ぎきった。
まじで!
防げるの!?
じゃあ、遠距離でやるしかない。
「弓スキル ”百連矢”」
まずは百本の矢で追い詰めるとしよう。
これなら……
すると錬聖は刀を鞘に納め、矢の方をじっと見つめている。
何をしているんだ?
「久留主一式 ”前田藤四郎”」
矢が当たる瞬間、全ての矢が叩き折られた。
いや、当たる瞬間に勝手に折られた。
何もしていないのに。
錬聖がまた刀を抜いた瞬間、素早い斬撃を与えてくる。
もう!
速いし、強いし、凄すぎるでしょ!
「君とね、私は決定的な違いがあるんだよ。何か分かるかい?」
「何だよぉ、そっれ!」
危ない危ない。
首に刃が届きかけた……
はぁ~あ、チビる所だった……
怖い、怖いよぉ……
「盾スキル ”鋼鉄の盾”」
「さてと、私は早く終わらせないとなぁ。久留主一式 ”薬研藤四郎”」
錬聖はその刀で突いてきたが、このかなり硬い盾で防……
その瞬間、腹部に激痛が走った。
痛みがある部分を見ると、刀が腹に刺さっていた。
盾で防いでいたのに貫通して、だ。
「人に教えるのは好きじゃないんやけど……、教えてやるよ。それは……個人としての力が弱いって事や。」
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
今日は休み!




