飛竜強襲
「やり過ぎじゃないか。」
「僕もそう思う……」
一体、どう片付ければいいのだろうか。
まずは氷漬けにされた奴らを亜空間に放り込んで、氷を解凍するとしよう。
「熱魔法 ”上空熱風”」
俺は魔法で上空から熱を与えて氷を一気に溶かす。
「済まない、朱鷺丸。」
「気にすんな。」
凄い冷気で凍らせたのは想定外だったけど。
さて、次の奴は……
すると、何かが上から迫ってきた!
しかもデケエ!
約3Mほどか。
「デッカ!」
「防御魔法 ”物理結界の盾”」
俺はすぐに結界の盾で防ぐ。
突撃してきた奴は何と討伐依頼の対象の飛竜だった。
「朱鷺丸!」
「主!」
「安心しろ、二人とも。」
俺は結界の盾を反らし、飛竜を地面に叩き着ける。
<ワイバーン> B 階級
二つの翼がより発達した竜
竜の中で空中戦に適している
かなり強いな、この竜。
「茜、行くぞ。」
「分かってるよ~!」
相手は竜だが、コツを掴めば簡単に倒せる。
「茜、ワイバーンの翼を狙え。」
「OK!」
竜の弱点は翼だ。
そこが一番脆いのだ。
「弓スキル ”落日”」
「炎魔法 ”穿炎”」
俺らは両翼を一気に潰して、間近に迫る。
俺は電気を手に溜めてワイバーンの頭を掴む。
「電気魔法 ”感雷”」
一気に致死レベルの電流を頭に流す。
「ガアァァァ!!」
ワイバーンは夥しい血と断末魔の声を吐いた後、倒れた。
「流石ぁ~。」
「もう入れるぞ。」
未だに痙攣しているワイバーンを異空間に放り込む。
あと半分で終わるな。
さっさと終わらせよう。
そんなことを考えているとデカイお腹の音が聞こえてきた。
「ん~、腹減った~。」
「そう言えば昼食抜いていたな。軽く作っておくよ。」
また異空間を開き、鍋とお玉を出す。
「何がいい?」
「ん~、肉ぅ!」
「分かった。」
肉は……あまりまくっている鷲と蛇の肉でいっか。
ハーブは足元にあった雑草。
半分嘘ですよ。
「調理魔法 ”五味変化”」
雑草の五味を色々調節して、即席ハーブを作り上げた。
ちなみに五味は旨味、苦味、酸味、甘味、塩味の五つ。
でも、辛みも調節出来るんだよな、これが。
今回の即席ハーブは……曙試作一号と名付けよう。
「これから調理を始めるぞ。」
まずは鍋に水を入れ、肉を放り込む。
次に試作一号を入れて、蓋をする。
ハーブは少し辛くしている。
そして鍋を熱して完成!
「タイ風肉の水煮の完成。」
「わ~い!」
ちょっとは辛いが美味しいだろう。
「うむ、辛いが旨いナ。」
「変わった風味、とても良いな。」
うん、足元に生えてた雑草で味付けしたんだけどな。
少し黙っておこう。
30分ほどで食事は終わった。
さて、討伐依頼を……
「主よ、危なイ!」
すると山の斜面が崩れて、崖崩れが起きた。
「みんな、こっちに来い! 防御魔法 ”空間遮断結界”」
俺は大規模な結界を周囲に張り、崖崩れを防いだ。
防いだといっても自分達の周囲だけだ。
もしかしたら、下に……
「下に降りるぞ。この崖崩れで誰かが埋まったかも知れない。」
「分かった! 廣丸と凛雪は先に行ってきて!」
「うむ。」
「了解ダ!」
俺は結界を押し上げて、土砂を上部に吹き飛ばす。
「よし、向かうぞ茜。」
「分かってるよ、僕も先に行ってるね。」
茜はそう言って急斜面を駆けていった。
俺は追いかける前に、軽く結界を操ってこれ以上崩れないように設計しておく。
さて、急いで行くとしよう。
流石に茜たちのように駆けるのは無理だ。
普通に怖い。
斜面に足をしっかり付け、滑るように降りる。
靴底が擦れるが……気にしない!
「どうだ!?」
「大変だよ、一人の冒険者が埋もれているよ!」
「本当か!」
俺はすぐに駆け寄り、その人の所に向かう。
水色の頭と小さな手だけしか見えない。
側にはもう一人の冒険者
「待ってろ、急いで助け……」
その瞬間、全身に強い衝撃が走って後ろに仰け反った。
「朱鷺丸! どうした……」
痛む体を押さえて茜の方を見ると、体に刀が突き刺さっていた。
すると、あの水色の冒険者はあの土砂から抜け出していた。
「波動魔法 ”波動弾き”」
すると水色の冒険者の指に青い光が溜まっていき、こちらに放ってきた。
「回復魔法 ”緊急回復加護”! ”永続回復加護”!」
二つの魔法をすぐに茜に放ったが、その瞬間遥か彼方に吹き飛ばされた。
何だ、この二人は……
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
No.8 忍の好きな虫
answer タランドゥスオオツヤクワガタ、ディディエールシカクワガタ、
虹色クワガタ、大クワガタ。
ちなみに全部飼育している。




