乱戦
「防御魔法 ”防御結界・纏鎧”」
俺と茜に結界の鎧を纏わせ、戦闘体勢を取る。
もちろん、廣丸にも。
「刀スキル ”柳生式・新陰流の構え”」
茜は反撃を狙うか。
いつも無鉄砲に突き進む茜なのに。
珍しいな。
能力なのか、殺気と影が少しずつ薄まっていく。
こちらは攻め続けるとしよう。
「炎魔法 ”不死鳥の矢✕10”」
かなり疲れるが、ダメージは大きい。
「ガハッッッッッ……」
うん、しっかり効いているな。
さて、次は……
廣丸と連携するとしよう。
「廣丸、自由に動き回れ。俺はお前との相乗効果を狙うだけだ。」
「分かったぞ、主ヨ。いつもと違って荒々しい口調になっているナ。」
「気にしたら負けだ。行くぞ。」
廣丸はアイアンライナーの時の様に接近して暴れる。
その体には電気が迸っている。
「黒魔法 ”鈍足付与”+”攻撃力低下付与”+”防御力低下”」
一気に蒼王狼に三つの魔法を掛ける。
全て能力が低下するものばかりだ。
これで多少は役に立つだろう。
「おのれ……、”氷棘陸轟”!」
すると、氷のドームから特大の氷の棘が地面から生えてくる。
「創造魔法 ”魔法創造”」
俺は地面に手をやり、魔法を放つ。
「熱魔法 ”一斉融解”」
地面から出てきた氷の棘を一気に溶かす。
「な……」
「やっちまいな、廣丸。本気の一発だ。」
「オオオォォォ! ”雷轟虎爪”」
全パワーを爪に溜め込んで、蒼王狼に強力な一撃を胸に叩き込んだ。
「ガハァ……」
蒼王狼は軽く吹っ飛び、口から少しの血を吹き出す。
結構、効いたらしい。
「闇魔法 ”暗影顎”」
追撃として影の大顎も叩き込む。
「まだだ……。余は蒼狼の首領として、ここで勝たないといけないのだ! さぁ、来るといい。」
桃色の獅子は静かに牙を研いでいた。
全員の死角と意識の外から静かに獲物の隙を狙っていた。
殺気を押さえ、影を押さえ、生命の闘志すら押さえた。
「漸く隙を見せたな、蒼王狼よ。」
今、茜は一時的に全パワーを足に溜め込む。
その一閃は音速をも越えた。
「刀スキル ”音閃”」
俺らの横を一つの風が通り抜けた。
その瞬間、蒼王狼の体に血飛沫が走った。
やったか!
「まだだ……」
しぶとい奴だな。
まだ耐えるのか……
「氷魔法 ”氷雪凛・蓮華晶”」
蒼王狼は空中に氷の睡蓮の蕾を咲かせる。
「何をするつもりだ!?」
「絶対気を抜くなよ、茜!」
睡蓮の花が開花した時、花から氷の光線が無数に駆け巡る。
不規則な軌道で確実にこちらを狙ってくる。
その威力は地面に触れただけで地面が抉れ、土を凍てつかせる。
「宝石魔法 ”紅玉蹴球”」
俺はルビーのボールを生み出し、一気に蹴り上げる。
その一撃によって、いくつかの光線を塞き止める。
「”ライトニングビーム”!」
廣丸も電気の光線で応戦する。
「お前も出きるだろ、茜。元サッカー部だろう。」
「何年前の話をしているんだよ! まぁ、多分いけるけど。」
俺はまたルビーのボールを作り出して、茜にパスする。
すると、茜はボールを蹴り、光線を避けながら蒼王狼に駆け上がっていく。
「ちっ……」
「ほ~れ、ほ~れ。」
煽るな、茜。
しかも、茜は光線を一つに纏めていって、その塊にボールをぶつける。
上手いな、茜。
さて、俺もやるとするしかないか。
「行くぞ、茜。」
「分かっているよ、朱鷺丸!」
茜はボールを蹴り上げて、直撃の体勢に入る。
「久し振りのオーバーヘッドキック!」
「炎魔法 ”魔神火炎”!」
俺は今出せる全パワーで茜が蹴っ飛ばしたボールに炎を纏わせる。
「氷魔法 ”吹雪光線”」
どうだ!?
加護に負けるなよ、俺の魔法!
だが、少しづつ押されている……
「”ライトニングビーム”」
「グオォォォ……」
廣丸が電気の光線で蒼王狼の顎に直撃させた。
「神格保持者の血縁を舐めるなヨ!」
そして、放ったボールは蒼王狼に直撃し、倒れた。
周りの氷のドームも溶けていく。
うん……、疲れた……。
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
No.4 茜の好きなタイプは?
answer 可愛い人、以上!




