氷帝・蒼王狼
何だよ、あれは……
更にパワーアップしたのか!?
「まさカ!? 神格の加護を覚醒させたのカ!」
「何それ~。」
「廣丸、何だその加護の覚醒とは。」
「長くなるが……、そもそも神格の加護を得るのに必要なのは何か分かるカ?」
「いや、よく分からないな。」
「全部で四つあル。単純な戦闘力、強力な適正魔法、最後に一番重要なのは適正属性の”真魔宝石”の摂取、そして適応ダ。最後ので篩に掛けられル。」
そう話していると、一瞬で蒼王狼が目の前に来ていた。
話している間に……
「防御魔法 ”防御結界・てんか……”」
「氷魔法 ”吹雪礫”」
俺が結界を張る前に大量の氷の礫が俺らに降り注いだ。
一つの礫で後方に飛ばされる。
何て威力だ……
しかも、俺が継続して使っていた”影蛙の舌”まで解かれている。
「魔力形成式神 ”流颯氷下魚”」
すると、蒼王狼は小さな魚の大群を作り出し、周囲に漂わせる。
「主ヨ、さっきの続きダ。真魔宝石とは宝石に魔力が溜まった、魔宝石に更に魔力が募って出来たものが真魔宝石になル。だが、膨大な魔力を一気に摂取すると体が耐えきれなくなって、死ぬ。たまにだが、耐えれる者もいル。そうした、運の強い奴で条件を満たした者だけが神格の保持者になれる。更に強力な魔力と強さを得れる。」
「よく知っているねぇ。」
「我の大叔父が神格を授かっていたのダ。我が子供の時によく聞かされたからナ。」
廣丸の家系ってどうなっているんだ?
いや、まずは蒼王狼をどうにかしよう。
「行け! 余の式神たちよ!」
蒼王狼の掛け声によって大量の小魚が襲いかかってきた。
よく見ると、一匹一匹に氷の牙と鋭い鱗があるな。
掠っただけでも怪我しそうだ。
「朱鷺丸、合体技をやるよ!」
「いきなり何だ? まぁ、いい。俺と茜、何年親友やっていると思っているんだ。」
「だよね! 僕の親友。」
茜は剣を扇に変えて、構える。
俺も連動し、魔法を放つ準備をする。
「扇スキル ”天狗旋風”」
「炎魔法 ”豪炎の渦”」
茜の放った旋風は小魚たちを上空に追いやる。
そして、旋風の筋に沿って俺の炎が小魚たちを焼き尽くす。
更に!
「”ボルトリング✕20”!」
俺たちの攻撃を縫って廣丸の電気の輪が無数に蒼王狼に襲いかかる。
多少は当たって欲しい……、いや、当てさせる!
俺らは瞬時に以心伝心をし、一気に詰め寄る。
「槍スキル ”宝蔵院十字光”」
「雷魔法 ”雷電輝刀”」
俺は左側、茜は右側を切り裂く。
その後に廣丸の電気の輪が直撃する。
漸くダメージを与えれたか!?
「氷魔法・神格奥義 ”永久凍土・凍結零度境域”」
その瞬間、俺らの周囲に巨大な氷の壁が出来、壁と壁の間に閉じ込められた。
外から見たら、巨大な氷のドームなんだろうな。
「この中なら余の絶対領域。この中では一分ごとにどんどん気温が下がっていく。余には寒さに耐性があるから効かないが、お前たちは苦しいだろう。」
せこいぞ、こいつ。
「朱鷺丸! この氷を溶かしてよ!」
「難しいぞ、これは。この量は俺でもキツい。壁を溶かすのに力を使うのは時間と体力的に持たない。ここは……、一気に片付けるしかない。」
「マジか~……。」
俺の予測だが、あいつは氷以外に冷気をも操るだろう。
炎は火力で負ける、水、土、風、氷は論外だな。
氷や冷気に影響が起きなくて、強力な魔法。
でも、まずは……
「火魔法 ”譲与熱”」
俺と茜、廣丸に暖かい空気を纏わせる。
これなら、少し、本当に少しの間だけ冷気に耐えれる。
「さぁ、来るといい。今なら楽にやってやろう、穢れし者共よ。」
「本当でいっくぜ~!」
「ああ、本当でな。」
ドキドキ! 異世界質問(設定)コーナー(笑)
No.3 茜に彼女はいるのか?
answer 今はいません。
昔はいましたが、価値観の違いで別れています




