鋼犀戦後
56話目だんだ~
「そんな事も出来るんだ。キモいけど……」
「そうだナ。確かにキモイ。」
「言わないで上げてくれ。」
あの目だって必死に生きている(?)からな。
取り敢えず、10個ほど出してAブロックの所に送った。
到着するまで、何分か掛かるから今のうちに宿を予約しておこう。
どんな距離にいてもしっかり反応するみたいだし。
俺らは近くにあった宿屋にチェックインをして部屋に入る。
今回は一番大きい部屋に泊まらせてもらった。
廣丸を休息させるためにな。
その分、お金も結構かかったけど……
普通の部屋で約10~20Gだが、この部屋は45Gもかかった。
多少、休んでいると漸く到着したようだ。
さて何匹いるのだろうか。
この目にはもう一つの能力、魔法を経由させる能力もある。
その能力を活かして、”念写”を使えば証拠も作れる。
創造魔法で紙を用意して……
「ご飯はどうする?」
「ご飯は運ばれて来るぞ。旅館みたいなシステムだ。」
「なら良かった。何が運ばれて来るんだろうね。」
そうやって目と視覚を共有していると、(多分)対象のサイが見つかった。
名前通りに剛毛で覆われたサイの姿だ。
「特殊魔法 ”念写”」
早速、念写を使ってファーライナーの姿を紙に写す。
すると目を通じて見たまんまの姿が写された。
すごいなこれ。
とても使いやすいな。
あとは、この作業をオート(自動化)にすれば良いから……
「創造魔法 ”作業自動化”」
よし、後は放っておけば良い。
終わったら通知が来ると思うしな。
そうしていると、宿の料理が運ばれてきた。
その中には牛肉のステーキが……。
牛肉はあまり食べていなかったしな。
久しぶりに食べれる。
「わぁ、久しぶりの牛肉だぁ。」
「最後に食べたのが……、ランヅヒーロ王国で食べた串揚げの時の一つにあったな。」
「まぁ、ガッツリは食べれなかったけどね。」
「美味しそうダ……。ジュルリ……」
料理は全部で4つ運ばれてきた。
牛肉のステーキ、ビート蕪の漬物、五目ご飯、蜆の味噌汁だ。
どれも美味しそうだ。
俺は牛肉のステーキを幾つかに分けて、廣丸に上げる。
「ありがとう、主ヨ。」
「アイアンライナーを討伐したご褒美だ。足りなかったら、また頼むから気にせずに食べたら良い。」
「じゃあ、僕も上げる!」
「茜も済まないナ。」
俺らは普通に宿屋の料理に舌鼓を打った。
そう言えば、この世界には和食もあるんだな。
まぁ、美味しければ何でも良い。
俺はハムハムしながら食べていると、目の通知がやって来た。
一度食事を中断して、念写の仕事に移る。
もう少し食べたかったが……
とは言っても紙に触れれば良いだけなんだけど。
紙に触れて十秒、全ての念写が終わった。
全部で21枚か……。
結構いるものなんだな。
食後に組合に運べばいいだろう。
「ありゃ、もう戻ってきたの?」
「ああ、すぐに終わったよ。」
「じゃあ、早く食べよ!」
「主ヨ。牛肉のステーキを頼んでくれ無いカ。あと漬物もお願いすル。」
「廣丸、お前は漬物が食えるのか……。」
「さっき、茜に少し貰ったのだが美味しくてナ。」
「お爺さんか……」
俺は牛肉のステーキと漬物を追加注文したあと、俺は五目ご飯を口に入れる。
うん、現代の五目ご飯と同じだ。
しっかりと美味しい。
「次はどうする?」
「一番近いのはオイター王国。温泉が有名らしい。」
「じゃあ、そこにしよっか。」
「結構離れているけどな。パッと見、35kmは離れている。」
「でも、大丈夫だって。よく野宿しているし。」
取り敢えず、大丈夫だろう。
俺らはこの宿屋の料理を楽しんで過ごした。
異世界裏話⑰ 桜木家の次姉・山吹
茜の姉の山吹は現在、警察官で交番勤務をしています。
男勝りな性格で喧嘩(殴り合い)がとても強いです。
ちなみに髪の色は常磐と同じ緑がかった色ですが、金髪にしています。




