正体
52話目だよん!
「ねぇねぇ、全部見せてくれない?」
「ああ、いいけど。」
外に出るともう夜だった。
そのため、道の脇で自炊をしていた。
今日の食材はコーラル王国の大会で捕った小魚だ。
それを油でさっと揚げている途中だ。
俺は亜空間から全ての水晶の塊を出す。
「やっぱり綺麗だな~。ひんやりしてる~。」
「そうであるナ。氷みたいにひんやりしているガ、謎の暖かさがあル。」
おい、調理しているのは俺だけになっているが……
俺は調理しながら黒水晶の塊を見ていると、勝手にウインドウが開いた。
<黒水晶竜 (卵状態)> G- 階級
黒水晶が突然変異で命を授かって出来た竜。
水晶竜の一種で成長スピードがかなり早い。
え……
竜の卵だったのか……
もしかしてだが、残りの塊も……
<黄水晶竜 (卵状態)> G- 階級
黄水晶が突然変異で命を授かって出来た竜。
水晶竜の一種で機動性が高い。
<水晶竜 (卵状態)> G- 階級
水晶が突然変異で授かって出来た竜
水晶竜の一種でバランス型
<煙水晶竜 (卵状態)> G- 階級
煙水晶が突然変異で命を授かって出来た竜。
水晶竜の一種でスピードがかなり速い。
<紅水晶竜 (卵状態)> G- 階級
紅水晶が突然変異で命を授かって出来た竜。
水晶竜の一種で攻撃力が高い。
<紫水晶竜 (卵状態)> G- 階級
紫水晶が突然変異で授かって出来た竜。
水晶竜の一種で硬度が一番高い
うん、全部竜の卵だった……
どうしようか……
廣丸以外のペットが増えてしまう。
力としては頼もしい。
流石に7匹も飼えない。
「どうしたの? 朱鷺丸。」
「どうしたのダ? 主ヨ。」
「ああ……、俺が持ってきたこの塊……、全部竜の卵だってよ……。」
「へ……?」
「ナ……。」
そう言った瞬間、みんな黙ってしまった。
だよね、ただの水晶の塊だと思ったのが本物の竜の卵なんだよな……
だから中に空洞があったのか……
「朱鷺丸、どうするの?」
「取り敢えず、今は決めれない。亜空間収納にいれておく。」
「そうしておこう……」
一先ず、俺は入れておいて調理に集中した。
小魚を揚げて二人に提供する。
「うん、普通に美味しい。」
「簡単ではあるガ、とても美味しイ。」
小魚に塩を振り掛けて、そのまま油で揚げたものだけど。
俺も味見をしてみる。
中はちゃんと火は通っている。
でもちゃんと美味しい。
本当によく出来たな。
少ない材料だけだったけど。
「で、朱鷺丸はあの卵をどうするんだ?」
「ああ……」
本当にどうしようか。
六個の卵を一気に育てるのは難しい。
旅もしているからな。
「育てた方が強いのだろウ。しかし、餌代はどうすル? 確か水晶竜の餌は水晶だったはずだガ……」
「それなら大丈夫だ。俺には”一致複製”で無限に増やせる。」
「でも問題はどこに置くかだよね。デカイ竜を六体連れてきたら、色々とめんどくさそうだしね……」
「六体全部集まって、繭みたいにならないかな……」
思わず、ため息もでる。
もう一回、亜空間収納に入れて片付けを始める。
そして天幕を取り出して寝る準備を始める。
「ありゃ、もう寝るの?」
「なんか色々と疲れたからな。」
「少し手伝うゾ。」
「ありがとな。」
水晶の魔物と戦うのはあまり疲れない。
ただただこの卵について話すことに疲れてしまった。
ああ、早く戻ってティラミスとか甘いものを食べたい。
俺は天幕を素早く張ってすぐに目を瞑る。
いい夢が見れたらいいな。
長い間、夢を見ていないな……
いつも疲れているんだ。
いつも人との価値観が合わなかった俺は茜ぐらいしか話していなかったなぁ。
俺はそう思って眠りに着いた。
異世界裏話⑭ 一番最初に創られたキャラ
一番最初に創ったキャラは桜木 茜です。
キャラクター像は全く決まっていなかったのですが、名前が何となく可愛いからと言う理由だけで誕生しました。
でも唯一、二人目の主人公の一人にすると言うことだけ決まっていました。




