美しき水晶
51話目だ~!
「メリケンサック・スキル ”鋼破”」
水晶の壁は茜の一撃で破壊された。
「化け物か、お前は。」
「武器の力だよ~ん。」
廣丸のビームによって落ちてきた天井は壁となったが、すぐに破壊して進む。
砕けた水晶は俺の魔法によって復元させる。
そして、復元された物も亜空間にいれる。
ある物は無駄無く、な。
今のところ、熊が襲ってきただけで何も起こっていない。
そのまま進んで行くと、2つに分かれた道が現れた。
「どっちに進むのであるカ? 主ヨ。」
「俺は右に進むとしよう。茜は左に進んでくれないか?」
「いいよ~。廣丸はこっちに行こー。」
「了解であル! さぁ、行くとするゾ!」
「気をつけろよ。」
「分かってるよ。」
俺らは二手に分かれて道を進んだ。
何かあっても茜はどうにかするだろう。
すぐに着くと思うが、案外道が続いているな。
そう思いながら歩いていると、壁から何かが飛び出てきた。
咄嗟の判断で身を捩らせて、回避する。
よく見ると、それは水晶で出来た糸だった。
すぐに壁を見ると、何かが壁から蠢いていた。
「火魔法 ”火球”」
その蠢いている所に火の球を放つ。
すると、蠢いている所から水晶の蜘蛛が出てきた。
<クリスタルスパイダー> D 階級
全体が水晶で構成された魔物
水晶の糸は強度と防御に優れている
水晶の蜘蛛か……
茜が居なくて助かったな。
もう一回言うが、あいつは蜘蛛が大の苦手だ。
本当に失神するぐらいだしな。
しかも、3匹。
一瞬で仕留める。
「水魔法 ”穿水・三連”」
水の矢を操って蜘蛛の額を貫いた。
案外呆気なく倒せたが、あっち側は大丈夫か?
あっちも蜘蛛が出たら、廣丸が助けてくれると思うが……
取り敢えず、水晶の糸と残骸を回収して先にまた進む。
そう言えば茜と俺は”感覚共有”で繋がっているんだった。
「大丈夫か? 茜。」
(うん、今の所は大丈夫。ヤバイやつが出ない限りね。)
(安心してくださレ、主ヨ! 大体はビームで吹き飛ばすだけだゾ!)
「あ、ああ……。少しは落ち着いてくれよ、廣丸。今の君はただの脳筋のゴリゴリ肉体主義みたいになっている。」
(朱鷺丸、何を言っているんだ?)
(主よ、大丈夫であるか?)
「誰のせいだと思っている。」
やっぱり、何か疲れるな……。
ボケる奴が一人でも多くなると、大変だな。
芸人のツッコミ役の人、本当に尊敬します。
その時、少し拓けた空間に着いた。
壁一面が全て水晶。
しかも様々な種類の水晶によって飾り付けされている。
そして、その中心には台座が配置されている。
その上には謎の楕円形の水晶の塊が幾つもあった。
水晶や紫水晶、黄水晶、黒水晶、煙水晶、紅水晶の六種類。
一度収納しておくとしよう?
中には何かが入っているんだな。
空洞があるのか。
まぁ、丁寧に入れるとして……。
茜たちの所に戻るとするか。
ちなみに茜たちはすぐ横にいる。
壁を破壊するのもあれだし……。
「特殊魔法 ”壁通り抜け”」
俺は水晶の壁を魔法で通り抜け、最短距離で茜たちに辿り着いた。
「ありゃ、どうやって着いたの?」
「魔法で壁を通り抜けた。」
「主ヨ、中々凄い事を言っているのだガ……」
「君も脳筋みたいな事を言っているのだけど……」
もうそろそろ、出口か……
でも、収穫は結構な量を得れた。
さっさと出てペクシト王国に向かうとしよう。
「何か見つけたの?」
「ああ、何か六種類の水晶の塊があったぞ。」
「ちょっと見せて!」
俺は亜空間から一つ、水晶の塊を茜に渡した。
「ほへぇ~、中にもう一個の小さな水晶が入っているのかなぁ。まるで卵みたいな形だねぇ~。」
改めて見ると、確かに卵みたいな形をしている。
まぁ、だから何なのだろうか。
一先ず、俺らは水晶洞窟を出た。
異世界(?)裏話⑬
やっほ~、茜だっよ~ん!
今日は蘭の唯一誇れる事を紹介する!
蘭はバルーンアートが出来る!
簡単なものはみんなすぐに出来るんだって!
僕も元の世界に戻れたら、試してみるよ!




