水晶洞窟
ようやく50話目っだ!
水晶洞窟と言う名だけあって、中はひんやりとしているな。
だけど、少しの殺気が伝わってくる。
多分ここにいる魔物のものだろう。
そう言えば、忘れていたが”意志疎通”と言うものがあったな。
それを使っていれば魔物の探知が出来るのではないのか?
「特殊魔法 ”意志疎通”」
これを使うのは久し振りだ。
久し振り過ぎて、あまり覚えていない。
有効範囲は直径約100M。
その中に入ったら声が来るから気づくな。
「意志疎通を使った。魔物が近づいたらすぐに知らせる。」
「分かったぞ、朱鷺丸!」
「アア!」
……、何か一人分の声が多かったぞ……。
「ん、どうしたの?」
「一度茜に”感覚共有”を付ける。」
「? まぁ分かったけど。」
俺は”感覚共有”を茜に付けて、謎の声を聞かせる。
「あれ? 誰の声だ?」
「本当だな……。」
「全く持ってそうだナ。」
本当に誰だよ、語尾が片仮名っぽくなっている奴は。
「全く、誰だろうナ。もしこの近くに魔物がいるのならバ、我の雷で吹き飛ばすのだガ……。」
雷……?
もしかして、廣丸か?
「廣丸、この声が聞こえるのなら声をあげてくれ。」
取り敢えず、廣丸に向かって話して見る。
「何かネ、我が主ヨ!」
うん、廣丸だ……。
「廣丸って侍みたいな口調なんだね……」
「かなり律儀なんだな。」
「安心してくだされ、主。邪魔する者は我が一撃で潰す!」
何とも頼もしい奴だ。
すると、何かが俺らの目の前を通った。
それはキラキラと輝いた水晶の蝶だった。
凄く綺麗だな、これは。
ウインドウで調べてみるとしよう。
<クリスタルバタフリー> E- 階級
全身が水晶で構成された蝶の魔物。
水晶から出るオーラを主食としている。
ただただ綺麗な蝶か。
「主よ、吹き飛ばすか?」
「絶対に止めろ。」
なんだ、目の前に敵がいたらすぐ攻撃する脳筋か?
「めっちゃ綺麗だなぁ……。カメラが欲しいなぁ。」
「分かる。」
すると、洞窟の奥からクリスタルバタフリーの群れがやって来た。
この世の物とは思えない景色。
まぁ一回死んだけど……
「むむム、何かがこちらに近づいてくるゾ! 蝶とは違う雰囲気ダ!」
廣丸がそう言った直後、何かがクリスタルバタフリーの群れの奥から出てきた。
それは水晶で出来た熊だった。
<クリスタルベアー> C- 階級
全身を水晶で構成された熊の魔物。
かなり狂暴な性格をしており、水晶を餌としている。
水晶を主食って……
もう生物ではないのか。
「いっくぜ~! 剣こうげ……」
「ここはお任せあレ! ”エレクトロンビーム”!」
茜が熊を攻撃する前に廣丸が電撃を濃縮させた光線を放ってきた。
その威力は凄まじく、クリスタルベアーを貫いただけでなく、洞窟の天井まで破壊した。
「おお! スッゲエな、廣丸!」
「当たり前ダ! 元々強いからナ!」
まぁ雷神と言う名があるからな。
さて、水晶を獲るとするか。
まずはクリスタルベアーの残骸を獲るとしよう。
「茜、この水晶熊を解体してくれないか?」
「うん、いいよ。ラウンド・ブリリアントにする?」
「出来るだけ大きいままでいい。宝石として売るときにだけそれは頼む。」
「了解!」
すると、茜は剣を斧に変えて一気に振り下ろした。
残骸は二つに分かれ、丁度いい大きさになった。
多少は重かったが、何とか亜空間に入れておいた。
何円ぐらいになるんだ?
この世界の水晶の相場が分からないから、安価なのか高価なのか分からない。
まぁ、いっか。
いざとなったら加工して売ればいい。
「で、どうする? 廣丸のビームで天井が崩れちゃったけど……。」
「あ……」
さて、どうやって先に進もうか……。
異世界(?)裏話⑫ 作者の得意な事
こんにちは、朱鷺丸だ!
今回は俺が説明をしていきたいと思う。
作者、蘭の特技は”練り消し”を作る事だ。
今現在、練り消しを犬やカモノハシの形にする事がとても上手い。
なんで、こんなものが趣味なのか聞いたが、よく分からん。




