激戦後
48話目です!
「いやぁ~、全然大丈夫だ。寧ろお客さんに喜ばれるぐらいだ!」
俺らは急いで海鯨亭に戻ったが、何て事も無かった。
王羽と忍との戦いによって疲弊しきっていた俺たちは海鯨亭で食事を済ませることにした。
「何かあったのかい、坊主と嬢ちゃん。」
「嬢ちゃんじゃ無い!」
「色々あってな……。」
嘘は決してついていない。
他の席にも違う客は来ている。
出来るだけ騒がないようにしよう。
「そうそう、前に言ってた黒鯨の肉が届いた。今回は黒鯨のビーフシチューはどうだい?」
「いいね、それ!」
「じゃあ、それを二人分。」
「あいよ!」
この店主にも世話になりっぱなしだな……
本当に申し訳ない。
コトコトと肉を煮る音と蕩けそうな匂いがやってくる。
少し獣臭いとか言ってはいたが、全然しない。
約20分ぐらいで大きめの器に入ったものがやって来た。
大きな鯨肉がゴロゴロと入ったビーフシチューが!
普通に美味しそうだ。
「結構凄いだろ! 初めて使ったが良い具合だ!」
店主の自信満々とした表情を見てから、シチューに口をつける
濃厚なデミグラスソースと厚い鯨肉が大胆に絡まって良い味が出ている。
うん、美味しい。
「美味い美味い!」
茜も肉を頬張りながら、味を堪能している。
本当に美味しく、あっという間に食べてしまった。
「いや~、本当に美味かった!」
「本当にとても美味しかった。」
これで何円ぐらいなんだ?
「店長、これで何Gだ?」
「二人で40Gだ。」
一人で約2000円ぐらいか。
この美味しさでかなり安いな。
青鯨より少し高い(青鯨は一人1500円ほどだ)が、これはかなり満足できる。
俺らは廣丸を受け取り、会計を済ませて泊まる場所を探した。
リューク村は現在、お国の役人によって調査されているから立ち入れない。
今夜はコーラル王国で過ごすしかないか……。
朝は目覚めが良い。
まぁ、茜が居なければの話だが。
「起きろ。今回は俺も寝過ぎたが、さっさと起きろ。」
「むにゃぁ……。」
暫くこのままにして置こうかな……
多分、茜も凄い疲労が来たのだろう。
結構動いて大技も出していたからな。
俺もあの時の戦いで結構な魔法を出した時の疲労がきたから、もう少し休まないといけないのだが、じっと休むのはあまり好きじゃない。
さて、今日の朝御飯を探すとするか。
魚が食べたいな。
特に鮭を……
茜を部屋に残して俺はコーラル王国をぶらぶらと歩いた。
魚、鮭、切り身が食べたい……
頭の中にはもう魚の事しか考えていない。
港付近をぶらぶら歩いていると何かが海から飛び出してきた。
それは2Mはあろうか、馬鹿デカイ鰤だった。
今日の朝御飯は鰤の照り焼きか……。
<ビッグイエローテール> E- 階級
餌を多く食らうため、脂が乗っている。
しかし狂暴で網を簡単に引き千切るため、漁師からは恐れられている。
なるほど、食えると言うわけか。
「あんた、危ない!」
「早く逃げろ!」
今日は鮭の気分だったのだが、美味しければ何でもいい。
近くにいた漁師たちも慌てているから早く倒して調理してやる。
ブリ照り、ブリ照り!
「電気魔法 ”電撃の矢”」
指から電気の矢を放ってデカいブリを仕留めた。
威力は調節してある。
強すぎると中身まで焦げちゃうからな。
尻尾を掴むと結構な重さだ。
いい味を願っているぞ。
海鯨亭で捌いてもらおうかな。
あの店主なら美味しく仕上げてくれそうだしな。
でも、茜と廣丸も連れて行かないと。
「おい、あんた……」
「はい何か様でしょうか?」
「それ……、組合に依頼されていた対象の魔物だぞ……」
「へっ……」
この後、組合から報酬金の5000Gを受け取った。
これ……、受注していなくても貰える物なんだな……。
異世界裏話⑩ 忍の髪
忍の金髪+赤メッシュは染めています。
地毛は緑がかった黒髪でしたが、社会に出た時に気合入れとして髪を染めました。




