桃色の戦王VS金影の忍び
ああ、もう、速すぎるんだよ、忍は!!
目で追って、やっと対応出来るぐらいしか出来ない!!
しかも、忍の技は種類が多い。
飛び道具、刀などで追い詰めるからな。
「弓攻撃 ”零距離射撃”」
「忍具術 ”往なし外套”」
逃げる隙が無いのに矢を往なして来た。
こいつも反射神経が化け物過ぎるでしょ!
「クロが言ってた通り弱いな。ただ、剣の形状を変えて戦うだけ。これだけなら、簡単だ。」
そうだ、僕の能力には工夫があまり出来ない。
だからこの能力を上手く活用するだけしか無いんだ。
そう考えていると、いきなりウインドウが開いてきた。
<武器改造・武器具現化の解放をしました>
なんか、いきなり解放しちまったぞ!?
この能力は一体なんなんだ?
取り敢えず、活用してみる……
「忍具術 ”風魔手裏剣・百連”」
すると、忍が上空で手裏剣を一気に放ってきた。
手裏剣は煌めく銀の刃の雨となって降り注ぐ。
「傘防御 ”鉄傘回し”」
剣を鉄傘に変えて手裏剣の猛攻撃を防ぐ。
防いでいるうちに活用してみよう。
へぇ~、結構工夫が出来るようになるなぁ。
ど~だ、手裏剣を傘で防がされたけど結構効いただろう。
その瞬間、俺の目の前に刃がやって来た。
すぐに避けたから、何とかなったけど~。
どうやって、そこまで攻撃の距離が延びたんだ~?
よく茜の方を見ると、変わった武器を持っていた。
手斧に鎖を付けたヘンテコ武器……。
すると鎖を巧みに操り、手斧を俺の方に直撃しようとしてきた。
ケースから苦無を取りだし、蜿る鎖を弾いて何とか軌道を変える。
ヘンテコ武器なのに、不規則な軌道で襲ってくる。
嫌らしい武器だな……。
これが、武器改造なのか。
何となく鎖鞭と手斧を改造したら、変な武器が出来たけど……
成る程、武器改造は別の武器を継ぎ接ぎして自分だけの武器を作り出すのか。
工夫するという新たな武器を手に入れたのならば、今は本気で攻めるべきだ!
「斧鎖継 ”委蛇旋刃”」
僕はこの武器を不規則に操りながら走り、忍との距離を詰める。
全能の剣を持つと運動能力が何倍にも上がる。
もともと、50Mを約5秒ピッタリで走った僕だ。
その能力が付いた走り込みは誰にも止められない!
「ちぇ、面倒臭くなってきたなぁ。」
忍は手裏剣や苦無などの飛び道具を放ってくる。
しかし、鎖の部分も自分の武器判定だ。
鎖も操りながら飛び道具を躱す。
そして、斧鎖継から三節棍にチェンジして更に攻める。
三節棍は双節棍の一個の棒が多いバージョンだ。
双節棍も癖が強いが、三節棍はもっと癖が強い。
この癖を克服すれば、勝算は高くなる!
「多節棍 ”驚龍”」
三節棍を振り回して忍の各急所を狙う。
「三節棍は意外だ。癖の強い武器は長年の経験が必要だからな。」
いや、三節棍ではない!
僕が言った技名は多節棍。
そう、そこで僕の絡操が発動!
「ん、めっちゃ面倒臭い事してるな……。増やすなんて。」
そう、僕が一回振れば三節棍から四節棍、もう一回振れば五節棍と、どんどん増えていくのだ。
つまり攻撃すればする程、攻撃の距離・範囲が一気に広くなる。
「俺も少し嘗めすぎた。ここからは本当物でやる。」
38話目です!
ちょっとした裏話ですけど当初、朱鷺丸は魔法が使えない設定にしていました。
ですが、ちょっと面白味が無いと思って魔法を使う設定にしました。
ちなみに茜は魔法と武器が使える万能な奴と言う設定にさせていましたが、魔法を朱鷺丸に譲与させました。
ちょっと長くなりましたが、良かったら評価と感想をお願いします!




