次の村に
俺たちは賞金の10000Gと魚を受け取り、市場を後にした。
あの大会の最高得点の25ポイントをゆうに越える150ポイントか……。
戦果は紅鯛が10匹と渦鰯という小魚が140匹という偏ったものだったが、こうも簡単に……。
まぁ、いいか。
次はどうするとしようか。
「茜、次はどこにいく?」
「どこでもいいよ~。一番近い所はどこ~?」
「一番近いのはリューク村だな。」
「じゃ、そこ行こう!」
俺らは少しの間、お世話になったコーラル王国を後にした。
ちゃんと、出発する前にランヅヒーロ王国の時に使った選択移動を宿に設定しておいた。
ちなみに最近気付いたことなのだが、選択移動の選択数は最大100万近く設定出来るらしい。
そんなに設定出来るはず無いのだが……
それはそれとして、次に向かう村はどんな村なんだろうか?
毎度恒例のウインドウの時間だ。
<リューク村>
ペシクト王国の中間地として栄える村。
主な産業は農業と畜産。
中間地というだけで、こんなに栄える物なのか。
少し休む程度でいいが、すぐに向かおう。
「すぐに行ってくるね~!」
「俺も急ぐか。特殊魔法 ”空間移動”」
リューク村まで10km圏内だから、すぐに使う。
使える時には使わないとな。
さて、すぐにリューク村に着くことが出来た。
見た目は何も変わり無い村だ。
だが、その素朴な感じが良いな。
「早めに宿を探そう。」
「うんうん、そうしよう。」
すぐに宿を見つけ、俺らは部屋で少しゆったりする。
廣丸は宿の前で休ませる。
現在、昼の4時頃。
あともう少しでご飯を食べに行くとしよ……
「ゴビャアァァン!!」
すると、何かの爆発音が聞こえた。
少しは休ませてくれ!
そう思って外を見ると、宿に炎がまわってきた。
急いで窓を割って、外に出る。
続いて茜も降りてくる。
「朱鷺丸、荷物は?」
「すぐに入れておいた。」
「ナイス!」
今はナイスじゃないけどな……
取り敢えず……
「水魔法 ”豪雨”」
俺は雨雲を作り出し、一気に雨を降らせる。
雨は可燃物に纏わりついた炎を打ち消す。
豪雨は一瞬にして晴れ、雲一つ無い晴天を作り出した。
さて、漸く見つけれた。
この炎を出した馬鹿が。
道のど真ん中に赤いマントを羽織り、赤い布を顔に着けた一人の男だ。
どうして、男かって?
ただの勘だ。
「誰だ、お前は。なぜ、こんなことをする!?」
「……」
お黙りか……
「ねぇねぇ。」
すると茜が脇からヒョコっと出て、俺に耳打ちきた。
「あいつさ、ランヅヒーロ王国の時に襲ってきた白い奴と似てない?」
「確かに。顔を覆っている所が似ているな。」
もし、こいつが白い奴と同じ奴なら容赦はしない。
俺は手に力を溜めて、茜は剣を構える。
村の人たちはこの混乱の中、なんとか逃げ切ったようだ。
誰も近くにいない。
だが、人を気にしずに魔法を撃ち放てる。
「貴炎魔法 ”火麗十球”」
赤マントは自分の周りに十個の火球を出し、こちらに放ってきた。
そして、何だ?
貴炎魔法とは、一体……
取り敢えず防ぐとしよう。
「ぼうgy……」
「盾防御 ”戦女神の盾”」
防御魔法を放つ前に茜が剣を盾に変えて火球を防いだ。
盾にも変化するのか、この剣は。
じゃあ、俺が攻撃するとするか……。
「闇魔法 ”暗影顎”」
両手で獣の顔の形を象り、影から大きな黒い獣の顔を出した。
その顔は猛スピードで赤マントに噛みつく。
赤マントから鮮血が迸る。
初めてやって見たが、凄いな、これ。
33話目です!
大変済みませんが、期末テストの影響で2週間出せなくなりました。
本当に……済まない……
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