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ウイニングトレイン  作者: さち
第1章 未来へのトンネル編
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第6話 揺らぐ信用

車検を済ませた3400系。琴音たちは琴音の銃を買うため、東京駅へ向かう。

ー2125年10月3日(水) 10:21ー

 琴音たちは、新宿駅を出るとすぐに地下に入った。

「地下鉄とも繋がってるんだ。」

「新幹線とだって繋がってるよ。私の車両は新幹線向けに作ってあるけど、在来線の線路だって走れるようになってる。(新幹線の線路のレールと、在来線の線路のレールの幅は違うため、在来線用の車両で新幹線の線路は走れない)」

「どんな風に繋がってるの?」すっかり敬語をやめている。

「車のレースのピットストップみたいに、車両をジャッキアップして車輪の幅を変えて走るんだよ。」

「なるほど。いつか3400系で走ってみたいものだねぇ。と言うか、別に地下に入らずとも地上で東京まで繋がってなかった?」

「いいんだよ。雰囲気雰囲気。」琴音はこう言われて「別に車窓が見れた方がいいのでは。」と思ったが、まあいいやとなった。

 3400系は丸ノ内線上をスムーズに走る。


「そういえば、閉塞のシステムってどうなってるの?」

 閉塞とは、鉄道の信号保安システムのことだ。電車は制動距離が長く、前方に別の列車を発見してからのブレーキでは衝突を避けられない。そのため、線路を一定の区間にを閉塞区間として区切り、1つの閉塞区間に複数の列車が同時に入れない様にして衝突を防ぐ仕組みが構築されている。その仕組みのために、線路の脇には信号機が設置されている。前方の列車との車間距離が縮んでいる時、(前方の閉塞区間に別の列車がいる時)信号機は注意や停止を示し、列車を運転士に減速させて衝突しない車間を保つ様にしている。

「システムは残ってるけど、より便利になった。新幹線のATCみたいになったんだ。まあ、この3400系には搭載されてないだろうけど。」

 ATCとは、新幹線の車両の制御システムのことだ。閉塞は、運転士自身に減速させるが、ATCは信号機や制限速度に合わせて自動的に車両を減速させてくれる便利な代物だ。(在来線にもATSという制御システムがあるが、そちらは制限速度を超過したらブレーキを掛ける程度)ATCは開放することができ、開放すれば制限速度などを無視して走ることが出来る。まあ、車のリミッターの様な物である。多分ATSも開放出来る。と言うか、開放してやる。いつか。

「便利だねえ。そういえば3400系のATSは?」もう開放されてた。

「タイムスリップした時にでも壊れたんじゃない。」小春が言った。まあ、納得だ。

 

 そんな風に話をする内に、琴音たちは気付けば東京駅に着いていた。列車を降りてしばらく進むと、大きな売り場が広がっていた。

「これ全部銃売り場なの…」琴音は呆然とした。

「好きな銃を選びな。最初はベレッタのM9(ハンドガン)辺りがいいんじゃない?」川瀬に促され、クレカを持たされて琴音は売り場へ進んだ。

「拳銃なんかより、思い切ってMP5(サブマシンガン)でも買ってやれよ。」小春は言う。

「待って、MP5って、M9ってやつの5倍近くの値段(30万〜50万程度)じゃない!流石に買う訳にはいかないよ。バレットじゃなくて川瀬さんに殺される。」

「殺しちまえよ。MP5で。別に完全に信用してる訳じゃないんだろ?」琴音はこの一言で、一瞬心が揺らいだ。殺してしまえば済む話だ。銃社会なんだったら、別にそこまで罪も重くないんじゃないか?と。しかし、元の時代に帰る手掛かりを探す手段を失ってしまうかもしれない事を思い出し、思い留まった。

「流石に、ハンドガンを買うよ。」琴音はM9と結構な銃弾を買った。当分は持つだろう。

「買って来たよ」迷子になりかけながら戻った琴音は、琴音は笑顔を取り繕った。

「じゃあ、一旦車両に戻りますか。」琴音たちは、3400系へと戻った。

「あいつら…もしかしてバレットの連中か?」川瀬が指し示す方向を見ると、銃を携えた怪しげな2人組が3400系をジロジロと眺めていた。

今回は、鉄道の仕組みの解説が多くありました!閉塞など、理解してもらえたら嬉しいです!

川瀬を殺したら、本部長にズタズタにされそうな気がします。

バレットと見られる2人組ですが、何をしでかすのでしょうか。

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