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ウイニングトレイン  作者: さち
第1章 未来へのトンネル編
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第3話 謎の集団

駅のホームで川瀬紗奈と出会い、タイムスリップした事を知った琴音。川瀬の勤める機関の元に向かうため、列車を進めていると、銃声のような音が鳴り響く。

ー2125年?月?日 昼ー

 琴音が列車を進めているとき、銃声のような音が鳴り響いた。音のした方を見ると、明らかに逆走している列車が目に留まった。運転席の窓からは、銃のようなものが突き出ている。

「なんじゃありゃあ⁉︎」琴音が声を上げていると、川瀬が白衣のポッケから拳銃のような物を取り出しながら言った。

「言い忘れてたけど、この100年で日本は銃社会になったんだよ!」

「それが1番重要じゃないですか‼︎」瞬く間に銃撃戦となった。すると小春が、

「こんな時のために、密輸した拳銃がこの列車には搭載してあるぞ」なんてとてつもない事を平然と言った。

 しかし今はなりふり構っていられない。教えられた場所から拳銃を取り出したが、なんと5発しか入らないリボルバーだった。

「こんなん使えるかあ〜‼︎」琴音は銃を放り投げ、マスコンを手前に勢いよく引いた。


 <突然ですが、琴音の車両紹介タイム〜‼︎>

 琴音が運転している車両は、船山電鉄の最新車両、3400系。(なんだかドゥワァと言いたくなる数字を2倍したような数字ですね)基本的に4両編成で、銀色の車体に赤いラインが入っている。前面部分はカーボン製で、軽量化が図られており、直流モーターはとても力強く、加速性が高い。また、営業運転の最高速度は125km/h、設計最高速度は驚異の180km/hである。(名鉄1700系の設計最高速度は145km/hなので船山電鉄の技術力はとんでもない。ちなみに、某映画の車は144km/hでタイムトラベルします。そりゃ琴音もタイムスリップするわな。)


 3400系の鋭い加速は、見る見る内に相手の列車を遠ざけた。

「この車両速いなあ!まあ、私の特注車両には勝てんがな。」川瀬が誇らしそうに言った。琴音は普通に悔しかった。何故なら、船山電鉄の決まりで、運転士は1人1人自分の車両があるからである。そして、この3400系は、琴音がくじ引きで勝ち取った車両なのである。まあ、逃げきれたので良いやと思っている。

 琴音は列車を東京に向かって速度を上げて進めた。


「さっきのは何だったんですかね…」琴音が聞いた。

「あれは恐らく、最近活動が活発になってきた組織、“バレット”だ。結構前に、国家転覆なんて事を目論んで、無様に散った過去がある。」川瀬は怒りを交えて言った。

「国家転覆…そんな事して何になるんですかね?」

「私にも分からない。だが、そのせいで大勢の命が奪われたのは事実だ。色々と変化した事柄もあった。でも、何で今頃また活発になったんだろう?」

 

「琴音が関係しているのか?」小春の一言で、空気が変わった。

「い、いやまさか私がタイムスリップしてくるのを見越してだなんてそんな事できる訳無いじゃない。」

「でも、100年前からバレットが活動していて、何かの目的のためにタイムスリップさせた可能性はあるんじゃないか?」川瀬の仮説が正しいとすると、必然的に琴音が怪しくなる。

「私だって琴音さんを信用したいと思っているが、バレットの関与が疑われている以上、信用しきれなくなってしまうな…」川瀬が悲しそうに言った。

「でも今は、お互い信用するしかないのでは」小春は言う。

 不穏な空気が漂う中、列車は東京へと向かう。

3話目です。

国家転覆しようだなんて恐ろしいですね。でも、無様に散ったと言っただけで、逮捕されたとかは言ってないですよね。(流石に逮捕しただろうけど)もしかして、当時の人が出て来たりするのでしょうか?

次回は遂に、JTA東京本部へカチコミます!

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