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ウイニングトレイン  作者: さち
第5章 本部襲撃編
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17/20

第17話 非常階段での攻防

バレットに攻め込まれているJTA本部。琴音、川瀬は脱出のため、非常階段を下り始める。

ー2125年11月9日(金) 12:33ー

 川瀬と一緒に、琴音は非常階段を下り始めた。10階まで降りた時、本部長がドアを開けて非常階段にやって来た。一度琴音は銃を腰に差した。そして、挨拶を交わしながら階段を少し降りた踊り場で本部長は2人に盾を渡しながら言った。

「これはかなりまずそうだ。侵入者、つまりバレットはこの本部を攻め落とすつもりらしい。職員の訓練はしているが、防衛設備は配置していなかったから…。エレベーターとともに設置していたもう1つの階段を登り始めているとのことだ。」

「他の職員は?」川瀬は聞いた。

「1階と2階の職員の安否は不明だが、全職員に建物からどんな手段でも脱出するよう伝えてある。しかし、副本部長と連絡が取れない理由が分からない。金曜から休みを取って出かけるのもよく分からんが…。」

「なんだか怪しくないですか?こんな丁度居ないことありますか?」琴音は不思議に思って言った。

「別に副本部長を疑っていた訳では無いんですけど、私、スパイが居るんじゃないかと思うんです。バレットが私達の位置情報を持っているからこそ、琴音を誘拐できたと思うんです。他にも…。」川瀬は理屈を連ねて言った。

「確かに、副本部長がスパイの可能性はあるかもですね。お金を出して、無理やりJTAに潜り込んでいるのかもしれません。」琴音…ではなく小春が言った。

「まあ、あいつはそんなことする奴だとは…」その時、本部長が入って来た非常階段のドアが吹き飛ばされた。そして、扉があったところからは銃が突き出ていた。本部長は背中からAK-47(アサルトライフル)を取り出した。フード付きのデニムに隠していたようだ。琴音達も銃を構えた。3人は即座に発砲し、階段中に銃声が響き渡った。


 3人はバレットを撃退し続けている。しかし数が多く、倒しきってから階段を下ると言うのは難しそうであった。上からは薬莢だの未使用の手榴弾だのが降って来ていた。

「殲滅(せんめつ)は諦めてこのまま応戦しながら階段を下ろう!埒があかない!」本部長に言われて、一行は階段を下り始めた。しかし、バレットは追って来るし、下からも銃声を聞きつけたバレットが登って来ていた。つまり挟み撃ち、八方塞がりである。

「これじゃあどうしようもないですよ!3人ではもう無理です!」川瀬は嘆いた。3人は反射神経が高まっており、奇跡的に被弾する前に相手を撃ち抜いていたが、限界が近づいていた。

「壁を破壊して抜け出すのは?」琴音は提案した。たまたま非常階段は新宿駅側にあり、建物を出た後の逃走経路も確保されている。

「しかし、ここはまだ8階だし、壁を破壊する術もないのでは?」小春は言う。

「敵の手榴弾を使えば壊せる。爆風は、敵が着けている防弾チョッキとか盾を使って防げばいい。」琴音はM9をリロードしながら言った。

「この建物の壁はそこまで強くない。やってみるしか無いだろう。そのためには、2階ぐらいまで降りなければな。非常階段に攻め込まれる前に脱出した職員や、非番の職員に応援を要請してあるから、タイミングを合わせてこちらからも挟撃(きょうげき)し返してやろう。」本部長の言葉で、川瀬は元気が出た。

「反撃開始だ〜‼︎」

全然電車が出て来ない話が続いてますね…(笑)

本部を脱出したら出て来るんじゃないでしょうか。そもそも、無事に脱出できるのでしょうか?

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