第16話 本部にて
琴音が救出されて9日。今日も何か起こりそうだ。
ー2125年11月9日(金) 12:30ー
ハロウィンの救出劇(?)から9日。この間、監禁場所の捜査や、琴音への事情聴取が警察と共に行われた。そして同時に、バレットの一員の可能性がある有坂の捜索が始まった。川瀬は、有坂について詳しく教えてくれた。
「有坂優、優しい兄ちゃんって感じの人だったな。あの人の狙撃はとても精密だった。使用していた銃はH&K社(実はMP5も作っている)のPSG-1。8kgもあるんだが電車に乗りながらでも遠くの標的に当てられるような精密さだ。」
「そりゃすごいな。」インカムの電源を入れられて話せるようになった小春が言った。
「そんな人がバレットに…。」琴音は悲しそうに言った。
「本当にバレットに居るとしたら、とても手強い相手になる。狙撃の練習もしなきゃね。」川瀬はなんとなく元気そうに言った。
狙撃の訓練もしながら9日が経ったが、捜査はあまり進んでいない様子だ。
今日は11月9日。119と、緊急通報の文字列が揃っている。(それを揃えるために9日経過させて貰った。その間に起きたことを、今度番外編として書かせて頂くつもりだ。)今日も何かが起こりそうである。
「最近肩が痛いです…。川瀬さん、銃床で軽く叩いてもらえませんか?」琴音は訓練で筋肉痛になっているようだ。昼食を取って、何か事件が起こらないか暇そうにしている。(事件やトラブルの通報が入らなければ訓練時以外JTAは基本的に暇である)
「じゃあ有坂先輩のことを調べる?もう何か情報が出て来るとは思えないけど…。あと銃床は痛いでしょ⁉︎」(暇じゃなかった)
「何か事件起きないですかね〜。」琴音がそう言った時、放送がかかった。(学校かな?)
「1階に大量の武装した侵入者あり!対応できる職員は武器を持って撃退に当たってください!侵入者はバレットの可能性があります!注意して対応に当たるように!これは訓練ではありません!繰り返します…」
「えぇ…。本当に事件起こっちゃったよ…。しかもバレットて…。」川瀬はかなり呆れている様子だった。
「まあ、撃退なんてすぐ終わるでしょ。1階だし、(ここは16階)もしかしたら戦わずに済むかも。」しかし、下からドォーンと爆発音が響き、本部全体を揺らした。
「こりゃ逃げる準備もしなきゃまずそうだな…」川瀬は避難経路の確認をし始めた。そして、ポケットからマガジンを取り出してMP5に装填した。
琴音もM9をホルスターから取り出し、(誘拐されて警戒心が高まったため腰にホルスターを着けることにした)セーフティ(銃の安全装置)を切った。
本部が襲撃?に遭いましたね…。どうなってしまうのでしょうか。有坂も来てるのかな〜?
話をした番外編は、第5章が終わった頃に投稿されます。




