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ウイニングトレイン  作者: さち
第4章 謎の荷物編
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第13話 尋問

謎の荷物の配達依頼を受けた琴音。配達途中、バレットと思わしき集団に襲われ、抵抗も虚しく連行されてしまった。

ー日付不明ー

 琴音は連行された後、注射のようなものを打たれて意識を失ってしまった。今どこに居るのか、いつなのかすら分からない。

「起きろ。お前は山沢琴音で合っているな?」

 そう男に言われて、琴音は意識を取り戻した所だ。コンクリート打ちっぱなしの部屋で、複数人に囲まれている。恐らくバレットの一員なのだろう。

「ここはどこ?と言うか誰ですか?」琴音は椅子に拘束されていたが、猿轡(さるぐつわ)を噛まされたりしていなかった。

「それは言えない…言ったらフ(・)ォ(・)ー(・)ル(・)様(・)にしばき回される気がするからな…」

「フォール様?」初めて聞く名前だ。

「おっと…。まあいいか。フォール様ってのは、俺たちのボスのことだ。出会ったことがあるやつは少ないと言う…」

「バレットのボスってことですか。」

「…まあ、そう言うことだ。そして、そんなお方が捕えろと指示したのがあんたって訳だ。あんた一体何しでかしたんだ?バレットの構成員じゃないだろ?」

「何かした覚えはありません…。いや、1人撃ち殺してしまいました。」琴音は言いづらそうに言った。

「⁉︎…じゃあ、それだな。フォール様は仲間思いだから…。と言うか、そろそろ来るんじゃないか?」

 そう男が言い終わらないうちに、銃と謎の袋を持った集団が部屋に入って来た。

「何されるか俺は知らんが、死にゃあしない。まあ、頑張れ。」男はそう言い残して琴音から離れた。男と入れ替わるようにして、拳銃を持った人物が銃口を琴音の頭に向けながら向かって来た。

「えっ嫌だ!死にたくない!」文章にするととても棒読みに聞こえるが、琴音はとても焦っている。


「いくつか聞くことがある。手荒な真似はしたくない。」銃を向けながら告げられた。説得力は皆無である。

「…何ですか。」琴音は従うしかなかった。

「お前は、過去からタイムスリップして来たのか?」

「…はい?」なぜそんな事を聞かれているのか、そもそもなぜこの事を知っているのか、琴音は体全体が水風呂に入ったように冷える感覚に襲われた。

「そうなのか?」高圧的に続けられる。

「そうですけど!それに何の問題が?こう言うシナリオでよくあるタイムパトロール的なやつですか?」琴音は半ギレで答えた。

「そうか。なら良い。」何が良いのか。このまま殺されてしまうのだろうか。

「じゃあ、もう1つの質問だ。これはあんたが撃ち殺したとされているうちの構成員の1人だが、頭に1発、一撃だっただろう。本当にお前がやったんだな?」袋から取り出された遺体を見せつけられ、琴音は心が痛んだ。

「はい…私がやりました…。」琴音がそう言うなり、バレットの構成員の中でざわつきが生まれた。琴音は耳を澄ませたが、「本当だった」とか、「成功した」とか、よく分からない事を話し合っていた。私は何かしてしまったのだろうか。


 少しして、銃が下ろされた。

「聞くことはもうない。まあ、お前は暫く人質としてここに監禁されるだろう。JTAの一員なんだから、何かしらの交渉に使えると思われたんだ。」

「えっ」

「まあ、監禁と言っても何気にいい飯食わしてもらえるし、楽だと思うぜ?意外と娯楽もある。」

「監禁って言ってる時点で自由の保証は無いじゃないですか。」

 琴音は愚痴を溢しながら、牢屋へと入れられた。どのくらい監禁されるのだろうか。そんなことより、何の質問だったのか。疑問は深まるばかりだ。

謎の質問を受けた挙句、監禁されてしまった切音ですが、どうなってしまうのでしょうか。そもそも、何の質問だったんでしょうね。

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