5章-4
修練場に向かう道中、フウタも他の3人も誰一人口を開かなかった。
冷たい廊下に4人とゴーレム1人の足音が響いた。
「さぁ、二人とも、準備を始めてください。」
修練場に着くなり、カグヤはこちらを向いた。
「……。」
フウタは何も言わなかったが、
「少年、互いに武器で戦わないか?」と、打診された。
「武器ですか……?」
「あぁ、武器戦闘自体はそんなにしていないだろう?」
「あ、……はい。」
「ここなら、すぐに武器の調整も出来る。」
そういうと、左手にある指輪を一度叩き、エル専用の武器が青い光とともに出現した。
エルの武器を見るのは始めてだった。
柄が長く、先端には斧の刃の部分が付いている。
フウタは武器にはそう明るく無いが、この武器は長柄戦斧『ハルバード』とでも言うのだろうか。
だが、先端には槍の穂先があり、斧頭も付いている。
刃には青と白の紋様が描かれていて、冷静なエルにピッタリだとフウタは内心思った。
フウタがまじまじとエルの武器を観察してるのを
「少年、君も武器を取ってくれないか?」
の言葉でフウタは、ハッとして慌てた。
「は、はい!」
右手首にあるブレスレットのオーブを一度叩いた。
オーブから緑みがかった風が吹き出し、フウタの両手に集約していった。
フウタの両手には、外周だけ刃になっていた。
そして、真ん中が大きくくり抜かれた円盤状『円月輪』が握られていた。




