5章-1
「やっと、連絡がつきましたわ。」
そう言いながら、大きく伸びをしているカグヤに
「リオールの検査機関ですか?」
と、エルが聞いてきた。
「えぇ、先方は研究者でしょ。なかなか連絡取れなくて。」
と言いながら紅茶を飲み、喉を潤した。
「直接連絡もしたんだけど、連絡に気付かないみたいでね。」
「それは……。」
「結局、事務方に連絡したんだけど、それでも3回目でやっと話がついたのよ。」
「研究職の方は、話す時間すら惜しいんですね。」
といい、エルも紅茶を一口飲んだ。
「向こうの事務方も最後にはキレてたわ。いい加減に折り返しの電話しろ!って。」
「ははは……。」
なんとなくその光景が想像できたのか、エルは苦笑した。
「すぐ向かった方がいいですか?」
「それが、今やってる研究がひと段落したらお願いしますって、言われちゃって……。」
「急がなくて大丈夫なのですか?」
少し焦った声でエルが聞く。
「確かに急いだ方が良いのは事実だわ。」
「けれど、先方の都合もあるもの。」
「——……。」
「予定より少し早いけれど、必須なアイテムも渡したいし、準備はしていったほうがいいわね。」
そういうとカグヤはメイに何かを持ってくるように伝えた。
「エル、午後からで良いので、フウタさんとホムラを呼んでくれるかしら?」
「分かりました。」
エルが連絡を入れてる間にも、カグヤは「さぁて、ケーキケーキ」と目の前のケーキに舌鼓を打っていた。




