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閑話休題 変な名前ツケ無いで下さイ

ワタシはメイド、名前は無い。

あるとするナラ、メイドAだロウか。

私は、人型ゴーレム、感情ナンて無い。

ワタシの仕事は、現人神カグヤ様の命令にシタガウこと。

カグヤ様の生活をササえること。

コノ城には、子供が2人イタ。もう大きくなってるからコドモじゃないか。

サイキン、この城に子供がフエタ。

カナリ小さい、鈍くさソウな子。

でも、ドコか不思議なコ。

ある日のゴゴ、

「カグヤ様、ソロソロオヤツにしませんか?」

「あら、もうそんな時間でしたの?」

と、時計をカクニンするカグヤ様、柱の大時計を見て驚いテイる。

「いやねぇ、仕事に没頭してしまうと時間を忘れてしまうわ。」

時々、カグヤ様はババ……、なんでも無いデス。

「エルも、フウタさんも呼んで、お茶にしましょう。」

さらりと、ホムラ様の名前を言わなかったトコロに闇を感じます……。

「分かりマシタ。では、探シテきます。

お茶は、お二人がソロッてからの方がよろしいデショうか?」

「そうね。紅茶はルピーのをお願い。

茶菓子は任せるわ。」

「了解シマした。」


エル様は湯浴みをしてイタ様で、シャワー室の入り口からコエをかけさせていたダイタ。

着替えシダイ、カグヤ様の部屋にムカウそうだ。


問題はフウタ様。

(書庫ニいらっしゃるトハ思うけど、棚が多いからサガシ憎いのよネ。)

3カイ書庫のトビラをノックして、

「フウタ様、カグヤ様ガ……。」

グニッ

「……?」

書庫に入ろウトしたら、ナニかを踏んだ?

視線を下にムケると、腹ばいデ寝転がっているフウタ様の太ももを踏んでイタ。

「……フウタ様、申し訳ございまセン。」

踏んでいる足を戻し90度マデ頭を下げて詫びマシタ。

「えっ?あ、気が付かなかったです、ごめんなさい。」

焦ルのはコチラです、フウタ様。

ヨク見たら、フウタ様は、扉の真ん前に陣取りその上、周りにハードカバーの分厚い本が何冊も山になってイル真ん中に腹ばいになってイタ。

後カラ聞いたトコロによると、ノックや呼ぶ声が聞こえナイから、ワザとここに居たラシイが、聞コエテ無かったジャ無いか。

イミ無い。


「………カグヤ様ガ、一緒にお茶ヲしませんか?と呼んでオリマスが、いかがサレますか?」

本にテキトーな紙を挟みしおりにしてイル。

「えっ?もうそんな時間なんですか?」

……既視感がアリマス。

人というノワ、何かに没頭スルト、時間ヲ忘れてしまう生き物ナノですか?

目の前にイテくれて探すテマ省けましたが、コノ状態は想像シテませんでした。

時計を見ながらあわあわシテいるフウタ様に

「フウタ様、コチラは読み終えたホンですか?

ついでに片付けマショウか?」

「す、すみません。

お願い出来ますか?」

と、一緒に片付けルことに。

絵本ニ、レシピ、生物学ニ、ホラー?

ジャンル問わず色々アリマスね。

「読むというのが好きなんです。」

と苦笑イをしながら、「これ、どこのだっけ?」

と言うフウタ様は片付けテテも楽しソウダ。

アラかた片付け終わった時、フウタ様が聞いてキタ。

「あの……、メイドさんに名前は無いんですか?」

最初ナニを言っているのか分かりまセンでした。

(名前…トワ?)

名前 人や物事を他と区別スルために付けラレタ言葉。


一応、ワタシにはメイドAという区別がツケられているが…、ソレでは無いのだろうか。

「ワタシにメイドAとイウ呼称ガありますが。」

「あ、そ、それじゃなくて。僕みたいな個別の名前です。」

「フウタ様の仰ってるヨウナ名前はナイですネ。」

「じゃあ、メイドさんか、メイドAさんとしか呼ばれないんですか?」

「ソウデスネ」

ハッキリ、キッパリとそう言っタ。

じゃあ、名前考えないとですね〜。なんてブツブツ言ってル。

この方ハ不思議な方ダ。

私はタダの人型ゴーレム。

名前なんて無くても困らナイ。

困らないノダ。


本を片付けオエて、書庫を後にスルと、急にフウタ様は立ちドマって、

「メイさん!メイドのメイさんはどうですか?」

と言ってきた。

広い廊下ニ"メイさん!"という言葉がヒビく。


「——何でスカ、そのセンスのカケラも無い名前ハ。」

ガンッ!っという音がシソうなほど、フウタ様はショックを受けてイタ。

エ?この名前良いとオモッタノ?

「なかなかメイさん、辛辣に言いますね〜。」

メイさんを、定着サセルつもりデしょうか?

仕方アリマせんね。

「メイさんですか……。

では、ソウ言われたら、自分のコトと思う様にします。」

先を歩いていたフウタ様はコチラを振り向き、

「は、はい!ありがとうございます!」

と笑顔で答エタ。

顔が綻ブとは、こういうコトをいうのダロウか。


カグヤさん達にも使ってもらいましょう!と、満面の笑みで仰ってますガ、

「あ、ソレはヤメテください。」

そこは断固拒否サセテいただきました。

それでもフウタ様は、何度も何度も私をメイと呼びました。


これからの戦いで、この小さな彼の笑顔ガ曇らぬように、私は祈るバカリです。

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