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4章-5

「この書類を見てもらいたいのです。」

スッと出されたのは、グラフが書かれている一枚の紙だった。

フウタ、エル、ホムラの目が紙に落とされる。

「カグヤ様、これは?」

「これは、前に私とフウタさんの手合わせの時に記録した

魔法の適性をグラフにしたものですわ。」


「フウタさんは風の適性があるだろうという条件でグラフを付けていますの。」

そう言うとグラフのwindの下の部分に80%と書かれている。

その両脇にはwater40%

light40%と書かれていた。

「え?これが、何か?」

フウタは何がおかしいのか分からず戸惑っている。

エルは紙を見たまま黙り込み、ホムラも珍しく眉をひそめた。

「……これ、本気か?」

「記録を取ったと言うことは伝えてありませんでしたが、日付が手合わせの日なので間違いはありませんわ。」

「レベルが足りてないということでは……?」

エルも違う視点から意見を言ってみるが、

「確かにそれもあるとは思いますが。」


「初めて魔法を使ってから数日を経ているので身体に魔力が馴染んでいるはずなので80%ということは無いはずですわ。」

「あの……、どういうことなんですか?」

3人に確認を取るようにフウタは聞いた。

「あぁ、ごめんなさい。分かりにくかったわね。」

そうカグヤは詫びて、グラフの説明をはじめた。


「あの……、どういうことなんですか?」

3人に確認を取るようにフウタは聞いた。

「あぁ、ごめんなさい。分かりにくかったわね。」

そうカグヤは詫びて、グラフの説明をはじめた。


「この星で生まれた生命は、母胎から出た瞬間に魔脈が開きますの。」

「そして同時に、四大属性のいずれかをその身に宿すことになりますわ。」

カグヤは静かにグラフを指差した。

「一部ではこれを“星からのギフト”と呼ぶ者もいますが……。」

「これは人間だけの話ではありませんの。

動物も、草木も、この星に生きる生命すべてが魔力を持っていますわ。」


「確かに、一定数フウタさんのように魔脈が開かずに産まれる子もいますわ。でも、……。」

少し、カグヤが言い淀んだ。


「カグヤさん?どうしましたか?」

「…!何でも無いわ。」

焦ったように首を振るカグヤに、他の3人は首を傾げた。


(自分の子供が13年も魔法が使えないことを放置するかしら……?)

カグヤは考える素振りをしたが、

「……カグヤさん?」


「!!」

1人思考の海に没頭していたのか、驚いて顔を上げた。

「ごめんなさい。で、フウタさんの場合は、風の適性が80%と、通常より低いんですの。」

と、話を無理に元に戻した。


「もしかしたら、風属性では無いのかも知れないですわね。」

「「「えっっっ!?」」」

3人の声が重なった。

カグヤは椅子から転げ落ちんばかりに驚いた。

「看板に偽りありですか?」

「伝説の二重属性使いですか?」

「フウタって名前なのにか!?」

順に、フウタ→エル→ホムラが喋った。

「——と、とにかくまだはっきりと風属性では無いと言われたわけではありませんわ。」

転げ落ちそうになっているカグヤをメイドが支えている。

「でも、ほとんど違うと言ってるようなものでは……?」

と半泣きのフウタが問いかける。

「そんなことはありませんわ。」

メイドに礼を言いつつ椅子に座り直すと

「80%も使えてるのです。

確かにこの数字だと、風属性の上級技は無理でしょう。」

「やっぱり〜。」

「でも、初級の技は詠唱無しでも出来ます。中級の技は、多少長い詠唱を必要としますが使えなくはありませんわ。」




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