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4章-1

フウタとカグヤの練習試合から、ひと月が過ぎた。

その間、フウタは毎日のように魔法と武器の基礎訓練を続けていた。

朝は走り込みから始まり、昼は体術、夕方には魔力操作の反復練習。

地味で単調な内容ばかりだったが、カグヤは決して手を抜かなかった。

「魔法も物理も、まず基礎が大事ですわ。」

訓練用の剣を片手に、カグヤはいつもの調子で言う。

「それに、フウタさんはまだ成長段階です。

無理な鍛え方をすれば、体を壊します。」

「このひと月で、まずは体と魔法の土台を叩き込みますわ。」

地味な練習は嫌いでは無いようで、フウタは言われたことを忠実にこなしていった。

最初こそ、走り込みでへこたれていたのが、ひと月もしていれば慣れたものである。

そして、2、3日前から朝に防御の練習も加わった。

赤弾を物理で、青の弾を魔法で、それ以外の色は高速で避ける。

攻撃一辺倒では無く、うまく防御の切り替えも出来るようにカグヤが考えてくれたらしい。

しかし、これがなかなかフウタには難しいようで。

「赤っ!」

カグヤの声に反応し、保護障壁で弾く。

「青ですわ!」

今度は慌てて魔力障壁を展開。

だが、その直後。

「黄色!」

「えっ!?」

反応が遅れ、飛んできた弾がフウタの頬をかすめた。

「痛っ!?」

「判断が遅いです!」

呆れたようにため息を吐きながらも、カグヤは次の弾を構える。

「これで、朝の練習は最後にします。

あと1分、耐えてください!」

「はい!」

赤、青、白、赤、赤、……なかなか今回はうまく切り替えが出来ているのか、ノーダメージだった。

「この1弾で終わりにしますわ!」

そう言ってカグヤは紫の弾を投げてきた。

その弾をフウタは全力で避けた。

「出来ました!避けましたよ!」

喜ぶフウタに金色の弾が直撃した。

「……へ?」

「戦闘自体は終わっていませんの。今の弾で練習終了ですわ。」

「ひ、酷い……。

ずるいですよぉ……。」

額を押さえながら、フウタはその場にしゃがみ込む。

そんな彼を見て、カグヤは呆れたように肩をすくめた。

「だから、最後まで油断しないことですわ。」

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