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~シルフ舞う滑走路~ 5

   【わたしだけがしっていること】


 ミヅキちゃんってさぁ。 ふだんは、ものすごくきびしい目をして、どこかしらを睨んでいるけど、あれは怒ってるんじゃないって、わたしだけが知っているんだよね。 あれはね、ひとにきびしいんじゃなくて、そのひとの、そのひとだけができることを、もっといっぱいできるんじゃないかって、わかっているから、そのひとがやりたりないことを、もっとやんなさいよってかんじで、どちらかというと、やさしいきもちで見ているんだと思う。 だから、わたしもね、やれることをやりたいようにやんなきゃっておもうんだよね。 

 

 ミヅキちゃんがね。 ほかのひとより、すこしはやくあるくのはね。 べつにほかのひとを、おいてっちゃおうってしてるんじゃないって、わたしだけが知ってるんだよね。 あれはね、ひとがおいていかれないように、ついてきておいでよっていうきもちで、はやあしをしているんだと思う。 だから、わたしもね、いっしょうけんめい、すきなものを追いかけていかなきゃっておもうんだよね。

 

 ミヅキちゃんってさぁ。 ふだんはきびしいもののいいかたをするんだけれど、そのひとのことがキライってわけじゃないって、わたしだけが知っているんだよね。 あれはね、だいすきだから、だれかにとられないようにって、気をひこうとしてやっているんだと思う。 だから、わたしもね、ミヅキちゃんがだれかにとられないようにしなきゃっておもうんだよね。


 ミヅキちゃんがね。 ほかのひとより、白い肌をしているのはね。 

 ミヅキちゃんてさぁ。 ふだんは、綺麗な髪をしてるんだけどね‥‥‥ 

 ミヅキちゃんが‥‥‥‥

 ミヅキちゃんて‥‥‥


 ミヅキちゃんは‥‥ もしかしたら、わたしだって、わたしだけが知ってるんだよね。 だってこんなにミヅキちゃんのことを知っているんだから、わたしがミヅキちゃんだっていっているようなものだもの。 だからね、ほんとうのミヅキちゃんになるために、にせものはいらないっていってあげなきゃ。 だからね。 こんど、にせものにいってやるんだ。 アナタはもういらないって。  


 それでね‥ おもいっきりお化粧をして、素敵な洋服をきてみたの。 そしたら鏡の中で見るわたしは、ほんもののミヅキちゃんになっていた。 

真っ白い肌と、大きな目と、黒い髪と、真っ赤なくちびる。


 もうどこから見たってミヅキちゃんでしょ?


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