4,7歳になるまでの生活
ふーー
今日の掃除や片付けは、一通り終わったし村の子どもたちと遊ぼうかな。意外と遊んでいると良いこともあり、美味しい花の蜜や、木の実を食べられるから結構楽しいのだ。けど木の実は木登りをしないといけないので結構大変である、だけど慣れてくるとすいすい登れるようになってきて楽しく感じるのだ。
家から出ると、隣の家に住んでいる、カインが私の家の前でニコッと笑い、話しかけてきた。
「アイ、今日も木の実を食べに行こうよ!!」
「うん!行こう!」
カインはとても元気がよく赤髪の女の子で同年代の子である、カインも私と同じ夏に生まれた子で洗礼式も一緒に受けるらしい。カインは私の初めての友達だ!!
森は家から西の方に少し歩いたらあり、お手伝いを終えた子どもたちの広場みたいになっていた。
森の少し開けた場所に行くと、4人の子どもたちが木の実を片手に話し合っていた。
「あっ!アイとカインじゃねーか!」
そう叫んだのは、このグループで一番元気のある金髪で短髪の名前はウィリノーである、年は5歳で私より1つだけ上である。
その隣で木の実を黙々と食べている、男の子がいて名前は確かオリノー、年は4歳だが秋生まれなので洗礼式は一緒にはいかない。
「やぁ、アイとカインもお手伝いは終わった?アイはいつも頑張って掃除してるから、いつも一番最後だよね」
と、笑顔で話したのはブラウン色の髪で名前はケイン、年は6歳でこのグループの中では最年長である。
「ねぇねぇアイとカインも来たし花の蜜吸いに行こうよ~」
最後にそう言ったのは、金髪で長髪のエマである、エマは木の実より花の蜜派である。
「よし、みんな揃ったし早く花の蜜吸いにいこうぜ!」
「私今日は、赤くて筒状になってる花すいたい~~」
私がそう言うと
「じゃあ、今日はアイの好きなやつとエマの好きなやつを吸いに行こう」
とケインが言うと皆頷いた。
「な、なぁカインは好きな物とかあんの?」
少し顔を赤らめて言うウィリノー
「え?う~ん甘くて美味しい物だったら何でもいいかな?」
なんにも気づいていないようなカイン
「そ、そうかよ」
「おい!これじゃないか!!!」
食べるのが好きなオリノーが叫んだ、そして全速力で走って行った
私たちも駆け足でオリノーについていった。
「あっ!これこれ!!う~~ん美味し~い」
エマが紫色の花の蜜を吸って、幸せそうな顔をしている。
甘い物といえばこれぐらいしかなく、子どもたちのおやつは花の蜜や木の実である。
皆エマやオリノーに続いて吸い始めている、
私は初めて吸う時に躊躇したが、皆美味しそうに吸うのを見て吸ってみたら、あまりの美味しさに驚愕したのを覚えている。あの時は転生してから初めて甘い物を口にしたからかな?
皆蜜を吸うのに集中しており、会話はしなかった
「ん!、これ赤い筒状の花だ!」
私は紫色の花の近くに赤い筒状の花が咲いているのを見つけて、屈んで一本だけ手にとり蜜を吸った、
やはりこれが一番私が好きな味だなと思った。
「私も吸いたい~~~~~」
カインがそう言って、私の隣に屈んで一緒に吸いはじめた。
その後は皆でいろんな蜜や木の実を食べたりして、
皆満足したのかだんだん帰る雰囲気になりはじめた頃には
日が傾くころになり、ケインを先頭に皆ついて行き森を抜けて、みんなで談笑しながら帰っていると
私の家の前に着いており、エマやケインたちの家はもう少し奥にあるため、私とカインだけ先に家につくのだ。
「「じゃあ、またね」」
残りの4人が同時に笑顔でそう言ったので、私たちもいつもどおりに
「「またね」」
と言って今日は皆と別れた。
なんだかこの生活にも慣れてきたし、同年代の子たちとも仲が良いから、このままで良いかなとも思うがやはり慣れてきたとしてもこの生活は辛く、食事は大体いつも一緒なので飽きてしまう、
というか味が薄く美味しくないのだ、お父さんが給料でお肉などを買って帰ってきた時は、久しぶりのお肉なので皆喜ぶがそれぐらいしか家の食事で美味しいと感じることは少ない。
もちろんお母さんや私が、頑張って作るのでまずいなどはありえないが、質素すぎてどうにかできないか
考えさせられる。
家の衛生面は少し改善されてきた、なぜなら私が熱心に床掃除をしたりして、綺麗になってきたのだ、
だがやはりトイレやお風呂など課題は沢山残っている。最近は井戸から水を汲み上げれるようになったので、できるだけ毎日体を布で拭いている。魔法で出した綺麗な水を使いたいと毎回思うが
魔法の水は、飲むためや料理に使うので体を拭くためだけにはなかなか使わせてもらえない。
1年後
「アイ、ソラちょっとお買い物に付いてくる?」
お母さんが私を、お買い物に誘ってきたのだ。
街は村と違って顔見知りが少ないので、子どもが拐われる可能性が高いので行くなと言われているため、なんでお母さんが誘ってきたのかイマイチわからない
「街は危険じゃないの?」
「今日はお父さんもいるから大丈夫よ」
「たまには家族で買い物をする日があってもいいだろう」
お父さんがそう言うとソラは嬉しそうな顔をしていた。
普段お父さんは仕事で家にいないので、お父さんを尊敬しているソラにとって嬉しいんだろうな
「やったー!じゃあ今日はお肉を買って帰ろうよ!」
「私もたべたい!!」
「よし!今日は皆でお肉と獣脂を買いに行こう」
(正直、動物の死骸はこわいのであまり見たくはないが、慣れないとやってけないからな~)
街は東の方にこの村から2キロほど離れているため、かなり疲れるかなと思っていたけど
思ったよりも疲れなかった、普段森の中とか歩いてるしね。
30分くらい?かなそれぐらい歩いたとこで街が見え始めた。話には聞いていたが、門がありかなり大きな街だった。
「うわ~、何度見てもすごいね」
ソラは目を見開きそう言った。
ソラは洗礼式のときに教会にいかないといけないので、一度は行ったことがあるがやはり村と街ではかなり差があるようだ。
門の前に行くと兵士らしき人がいた、何も私たちに話しかけずに通してくれたのだ。
お父さんが街の兵士ということや、お母さんが何度もここにきているので顔パスである。
街の中にはハーフティンバー式の家が多く、家と家が密着していた
騒音とかヤバそうだなと思いながら、家を見ていたら
いつの間にか市場に着いていた、市場の店に吊り下げられている豚などを見ると気持ちが悪くなるが我慢だ。
「豚肉と獣脂をください」
とお父さんが言うと
「はいよ、こんぐらいでいいかい?」
「ん、これくらいで大丈夫だ」
「そしたら、銅貨2枚だね」
そう言うとお父さんが小さくうなづき、袋から銅貨を2枚とりだして渡していた
豚肉が布に巻かれた状態でお父さんに店主が渡していた
獣脂はお父さんが持っていた容器に入れられていた
獣脂は夏になると柔らかくベタベタしやすいので布では渡せないのだ。
獣脂はロウソクを作るのに必要だから、買っているが臭いは最悪である。
この前ロウソクを作るのを手伝った時には臭いが少しだけ気になったが特に問題なかったが、裕福な暮らしをしている人が嗅いだらすぐさま離れるだろう。
私は慣れてしまったのだ、、、
「そうだ、この機会にアイの洗礼式を受けるため、着る服を買いに行こう」
(洗礼式を受けるには、特別な服を着ないといけないのか、しかもそれを購入しないといけないって、商売上手だな、平民からの不満の声とかないのかな?というかその服はどこで買えるのだろうか、ソラのおさがりではないのは珍しいな~)
「おさがりじゃないんだ!」
「大事な式だからね、おさがりだとみっともないわよ」
(買えない家はおさがりか、誰かからもらうのかな?)
「どこで買えるの?」
「教会の前で販売してるわよ、安いし今買いに行きましょうか」
(教会の前で販売とかどうなの?そこら辺のことはよくわからないけど
教会自身が販売しているし、大丈夫なのか)
そんなことを考えている内に教会の前にある販売所まできた。
市場から思ったよりも近いのか、
「この子のための、服を一着ください」
「はい、では銅貨1枚です」
本当に安いんだ、というかサイズ合わせはしなくて良いのかな?
見た感じ全部同じ位の大きさだから、サイズ合わせとかないのか
布もあまりいいものを使っているようには見えないし、安さだけを追求したのかな?
服のみためは大人用のTシャツみたいな感じで、私が着たら膝まで隠れるな。
「よし、アイの服も買ったし、家に帰るか」
「うん!」
「そろそろ、アイに文字も教えないとな」
「なんで?」
(なんで、今なんだろう?)
「魔法を教えてもらう時に、文字を覚えてないと、教えてもらえないんだよ」
「絶対に覚える!!」
(絶対に覚えなきゃ!)
「やる気があるなら、すぐに覚えられるな!」
「うん!」
家に帰って文字を教えてもらうと、形などは日本語によく似ているのに、発音が全く違っていた。
こんな日々に慣れて7年が経とうとしていた。だがアイはまだ現代の生活を取り戻すことを諦めるどころかあと少しで魔法が使えるようになることによって俄然やる気を出していた。
7歳以降の話を書きたかったので、7歳までの話は短くしました。




