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3、お兄ちゃんの仕事と私の仕事

 魔法の話を聞いた私は、7歳までは我慢するとして、前から少し気になっていた事をききたいな~


 お手伝いしながら、聞こうかな。




掃除の手を動かしながら尋ねると、母は穏やかに微笑んで答えてくれた。




「十三歳まではね、平民の子は男女関係なく全員畑で働く決まりなのよ。農民の子に教わりながらね」




(えぇ...私も畑仕事をしなきゃいけないの!?)




思わず心の中で声を上げた。けれど冷静に考えれば、冬が来れば一切の作物が育たなくなる世界だ。動ける時期に全員で食料を確保するのは当然の生存戦略なのだろう。




 現在の私のご飯は、ドロドロに煮込まれた粥とふやかした硬いパン。前世の豊かな食生活を思えば...。美味しいものを食べたいけれど、今は高望みも言っていられない。




 私はこんな食生活には慣れてきていた。だが衛生面はやはり気になる。


毎日お風呂に入らないのが普通で体を3日に1回部分的に濡れた布で拭くぐらいであり、基本的にみんな不潔で私はせめて毎日髪や顔だけでも洗いたいものだ。なので一刻も早く水の魔法を習得したいが、ダメなので


親などにお願いしたら、そんなにだしたら魔力切れになって疲れてしまうと言われてしまいダメだった……


 


早く7歳になりたいな。そんなことを考えながら最近私は家の中を徹底的に掃除してる、お母さんがそこまでしなくてもいいと言うが我慢できない。






「そこまで、熱心に掃除してくれるのはありがたいんだけど、そろそろお母さんはお買い物にいかなくちゃいけないから一人で掃除をすることになるけどいい?アイなら大丈夫だと思うけど。」




「うん!大丈夫」




「帰ってきたらご飯を作るから、掃除もほどほどにね」




 最近は掃除以外にも手伝う事が多くなってきて洗濯や服の修繕などもやっている。


 もちろんご飯を作る際にお母さんの手伝いもしている。




「お母さん、少しだけ水を出してほしいの、おねがい」




(できるだけ、可愛く言ってみたけどどうだろう?お母さんたちはあまり困らせたくないけど、掃除のためなのだ、不潔だと病気とかになるかもしれないしね、)




「水があるとはかどるの」




 お母さんは案外すぐに了承してくれた。


(毎日髪や顔を洗うために水を出して欲しいと言ったときは魔力切れになると言っていたから、てっきりすぐには了承されないと思っていたが、少しぐらいなら大丈夫なのかな?)




「じゃ、少しだけね、そこにある桶をとって」




「うん!!」




 私は返事をした後、駆け足で台所のそばにある桶を、持ってお母さんのもとに戻った。




「お母さんお願い!」




「は~い」




 返事をした、お母さんは詠唱を始めていた。




「我が魔力よ、清き水に姿を変えよ」




 お母さんが唱え終わると、前へ伸ばした手のひらの先から、拳くらいの大きさがある水球があらわれた。


 その水球から溢れた水が、桶へと落ちてだんだんと溜まっていく。そしてついには水球も桶へと落ちた。




「よし、こんなもんで良いかな」




 私はお母さんの魔法を何度か目にしているし、慣れているが何度見てもすごい。


 とても美しく見えるその水は、透明で何もかもが透けてしまうのではないかと思うぐらいだ。


 それと同時にふと疑問が生じた。7歳になっていない子どもの目の前で魔法を使って良いのかと、疑問に思っていると、


 それを悟ったのかお母さんが、




「魔法はね、大人の人が子どもにちゃんと教えないと使えないわよ」




「なんで?詠唱を言うだけじゃないの」


(魔法を使うのは詠唱を唱えるだけじゃないのかな?それとも何かあるのか?)




「7歳になったらわかるわよ、それまで我慢ね。」




 私は渋々返事をした。




「……わかった、魔力切れは大丈夫?」




「このぐらいなら大丈夫よ、これをあと2、3回やったら切れちゃうけど今日はまだ一回目だから。」




(魔法は便利だけど、魔力量?がどうしてもネックだよね~。私はどのくらいなのかな?)




「じゃ、お母さんは街に買い物に行ってくるからね」




「は~い」




 笑顔でお母さんは買い物に行った。




 その後、家の中をできるだけ掃除していたら、桶の水が汚れていることに気づき一旦捨てるか迷ったが、井戸から新しい水を汲むのは、私のこの小さな体では無理なんだよね~~


 今私以外の人はこの家にはいないから、こっそり魔法を使ってみようかな?


 でもちゃんと教えられてないと使えないんだよね?


 ん~~~~~一旦詠唱するだけ、唱えてみようかな?多分出ないけど


 よし!やってみよう




 桶の水は少しだけ、捨てて桶の上で唱えてみよう、え~~と確か桶の真上に手のひらがくるようにして




「我が魔力よ、清き水に姿を変えよ」




 そしたら水滴程度の水が現れたのだ、そう使えたが少なすぎるのだ。


 なんで? なんでなの???




 う~~ん出せたから一応魔法は使えたけど、少なすぎるしこれじゃ何にもできやしない。


 やはり教えてもらうしかないのか?7歳までやっぱり我慢か...


 魔法の本当の仕組みとかあるのかな?







不自然な部分がありましたら、報告してくれると嬉しいです。

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