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15、シスターの見守り

「ふ〜〜止まった」


水蒸気が止まると神父様が話し始めた。


「混合属性の魔法は他にもあるが、残りの魔法は学校で習うだろう」

「君たちは親が迎えに来て一緒に帰るだろう?」


神父様の問いかけに私だけが答えた。


「はい」


「街を子供だけで、歩くというのは危険だからな。迎えにくるまでの時間は、初級魔法を広範囲で使える練習をしときなさい」


「「はい!」」


「良い返事だな、私はまた少しいなくなるから、シスターと庭で練習をしときなさい」


(前から気になってたけど、シスターって前世の世界だと修道生活と奉仕を行う存在だったんだけど、この世界だと少し違うのかな?宗教の事はあんまりわかんないし、そこまで気にしなくていっか)


「練習中に親が来たら、そのまま帰りなさい。挨拶などはしなくていいから」


「わかりました」


私が返事をすると、神父様は部屋から出て行った。


「シスターさんはどこにいるのかな?」

「待ってたらくるかな?来なかったら私たちから行こ」

「そうだね」


私の意見でシスターが来るか待っていた。

しばらくすると


「コン、コン」


ノックが2回多分シスターだろう。


「神父様に言われて来ました。庭まで移動しましょう」


「「はい!」」


シスターに着いて行き、庭まで移動した。


「では、頑張ってください。私は見守っています」


(あっやっぱり、シスターは見守ってるだけか。神父様の言い方的に一緒にやるのかなーって少し思っちゃった)


「カイン、なんの初級魔法を広範囲に使えようになればいいと思う?」


「確かに、全部なのかな?」


「んー全部ではないと思う、私の炭酸水なんて広範囲に使えたところで、あんまり意味ないと思うけど」


話しを聞いていたシスターが話しかけてきた。


「水属性なら、『清き水』。土属性なら、『肥沃な土』を広範囲に使えるようになれば、いいと思いますよ」


(なるほど、実用性の高い魔法を広範囲に使えるようになった方がいいのか)


「「ありがとうございます!」」


シスターはニコッと笑っていた。

やはり、返事は大き声でした方がいいのかな。


「あなた方は、まだ平民の大人と同じ魔力量なので、気をつけてください。1回で魔力切れを起こさないように」


「「わかりました!」」


私たちはシスターから少し距離をとった。



(朝からずっと魔力を使っているのに、私もカインもまだ平気なのはなぜなんだろう。使った分からどんどん回復している? 私の頭じゃそれくらいしか思いつかない。でも、だとしたら回復のスピードが早すぎるんじゃないかな)


「ねえカインはまだ魔力ある?」


「う〜〜ん半分くらい?アイも半分くらいでしょ?」


「私もそのぐらいかな?」


(カイン凄いな、予想があってる)


カインが広範囲について聞いてきた。


「広範囲ってことは自分の魔力を周囲に広げるってことだよね?初めて魔法を使った時みたいに大量の魔力を集中させるのとは違うよね?」


「そうじゃない?初めて使ったときは広範囲というよりも、私の場合は小さい水球から水が溢れてきそうだったから、無意識のうちに形を維持したら、大きな水球になったわけだし」


「私も同じ。てことは魔力を周囲に広げるってことなのか。試しにやってみよ」


カインはそう言うと、手のひらを前に突き出した。


「我が魔力よ、肥沃な土に姿を変えよ」


「おっ」


現れたのは薄く小さい土の壁だった、


「カイン凄い!」


「ありがとう、けどこれ簡単だよ」


「え?難しくないの?」


「う〜〜ん、なんかさっき好きな魔法を練習した時の感覚と似てるよ、魔力が直接土になるかならないかの違いぐらいしかないと思うよ」


「そうなんだ?!」


(なるほど、つまり、土を出してから壁にするには『魔力を纏わせて壁の形をイメージする』必要があるけれど、最初から壁を作るなら『魔力で形を組み上げてから土に変化させる』だけでいいってことか)


「うん。あとこれ薄く作っちゃったせいなのか、魔力で形を維持してないとダメみたい。もっと大きく作ったら、形を維持する必要がなくなるのかな?」


(カインは凄いなー7歳でここまで思考ができるってかなり地頭がかなり良いんじゃないかな。私がこのぐらいの『精神年齢の』ときは、なんいも考えたりしてなかったと思う)


カインが手を下ろすと、壁の形をしていた、土が崩れた。


「よし、私もやってみよ」


(魔力を手のひらの上で平べったい円形にして)


「我が魔力よ、清き水の姿を変えよ」


私の手のひらの上には、中に浮かんでいるには平べったい円形の水だった。大きさは半径15センチほどだろうか。


「ね。簡単でしょ?」


「うん、確かに簡単。けどもっと大きくするのは、少しだけ難しそう」


私とカインが魔法について会話をしているとシスターが近づいてきた。


「神父様から、才能があると聞いていましたが、1回でできるなんて凄いですね。それと魔力は大丈夫ですか?」


(私はまだ残っているけど、カインはどうだろう?小さいとはいえど土の壁を出したんだから、結構減っていると思うけど)


「カインは残ってる?私はまだ残ってるけど」


「あと少しだけなら」


「なら、魔力が回復するまで魔法で出した物を片付けるのと、休憩を取りましょうか」


「「はい!」」


私とカインはシスターに言われた通りに片付けあと、三人で教会の庭にあるベンチの座って休憩していた。

















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