12、魔法
『5. 洗礼式』でアイが文字を読めない設定にしていましたが、『8. ダブル三者面談?!』で読めているという矛盾があったため、5話の該当設定を削除しました。
代わりに『4. 7歳になるまでの生活』に文字を覚える描写を追加しています。なお、短文の加筆修正ですので、わざわざ読み返していただく必要はございません。
「エコ?」
「あ〜〜環境に優しい?みたいな?」
「なるほど?」
首をかしげながら答えた。
(あんまりわかってないかな?)
「とりあえず、他の魔法を試してみよ」
「うん、そうだね!」
机の前に戻り、一枚の木札を手に取った。
(これは、どういう魔法なんだろう?とりあえず出してみるか)
「我が魔力よ、浄光の水に姿を変えよ」
そこに現れたのは、ただの水球だった、だがいつも出す水球よりも何回りか小さかった。
(ん?これは普通の水とは何が違うのかな?浄光ってどういう意味?普通の水よりは綺麗ってことかな?分かるのは普通の水を出すよりは、魔力を多く出すことぐらいかな、体感3倍ぐらい?)
「ねぇカインこれって、普通の水とは何が違うと思う?」
カインは私の問いかけにすぐに反応した。
「う〜〜ん、わからいけど普通の水より綺麗ってことじゃない?」
「私もそう思う、飲んでみるか」
「大丈夫なの?神父様が危険な魔法を教えるとは思えないけど」
「大丈夫でしょ」
私は手のひらの水球を口に運び、中で形を崩してそのまま飲み干した。
(ん〜〜味はなんにも変わらないな、若干飲みやすい?)
「どう?」
「う〜〜ん普通の水よりは少し飲みやすいぐらい?それ以外はなんにも変わらない気がする」
「神父様に聞くしかわからないかもね」
「そうだね、とりあえず他の魔法を他をやってみようかな」
カインはこちらを見つめて私が魔法を使うのを見守っていた。私はもう一枚の木札を手に取り、木札に書かれた詠唱文を読んだ。
「我が魔力よ、弾ける水に姿を変えよ」
私の手のひらに現れたのは、水球の底から無数の微小な気泡が立ち上り、涼やかな音を立てて弾けていた。
それは前の世界ではよく見た炭酸に似ていた。
「炭酸水?」
「なにそれ?タンサンスイ?」
「う〜〜んっと、シュワシュワした水ってこと」
「シュワシュワって?」
「飲んだら分かると思うけど、初めてはちょっと辛いかもだけど。飲んでみる?」
「飲んでみる!」
カインは即答で答えた。
(そんなに飲みたいのかな?カインは好奇心旺盛だな〜初めて私が飲んだときは炭酸がキツくて、炭酸は好きじゃなかったんだよね。カインは好きになるかな?)
「じゃあカインは口を少しだけ口を開けて」
「うん」
カインは少し頭を上にあげながら、口を開けた。
「じゃあ少しだけ入れるね」
手のひらにある小さな炭酸の水球をカインの口の前までもっていき、少しだけ口の中に注いだ。
「ん?!」
カインは初めて炭酸水を飲んで、目を大きく見開いていた。思わず外に出しそうになり、口を手で抑えてなんとか飲み込んでいた。
「カイン大丈夫?」
(初めての炭酸はびっくりするよね、しかもただの炭酸水で味もないわけだしね)
「大丈夫、なんかピリピリして飲みにくかっただけ」
(カインは炭酸が苦手そうだな)
「じゃあ残りは私が飲むね」
残った炭酸の水球を私が全部飲んだ、
(水球が小さくてよかった、以外と炭酸が強かったな。強炭酸とかだったら私も苦手なんだよね)
「アイは炭酸が平気なの?」
「まあ好きではないけど、たまに飲みたくなるぐらいだね」
「普通ぐらいってこと?」
「そうだね、普通かな。それより次はカインの魔法を見せてよ」
「わかった、けど『緋の土』って赤いのかな?」
「多分そういうことじゃない?」
「だよね、とりあえずやってみるか」
「我が魔力よ、緋の土に姿を変えよ」
カインの詠唱が終わったと同時に、手のひらの上にころころと小さな薄茶色の粒が現れ、不揃いな小石のような一粒一粒は、角がほどよく丸みを帯びていた。
「これは土なの?小石っぽくない?」
「確かに、どいうことだろう?」
カインは出した『緋の土』を手で触りながら、一粒だけ手に取り軽く力を入れて潰した。
「これ土っぽいかも」
「本当?」
「うん、ちょっと力を入れただけで崩れた」
カインの手のひらにある粒を1つ手に取り、軽く力を入れた
(思ったよりも、脆いなー確かに土っぽいかも)
「確かに土っぽい」
「ね。土の魔法だし、土だと思う」
「とりあえず外に捨てよ」
「うん」
カインは持っている、土を窓から捨てた。
「出された木札にある魔法は全部覚えたし、どうする?アイ」
「う〜〜ん神父様はいつ戻ってくるのかな?」
「わからないけど、当分は戻ってこなさそうだよね」
「じゃあ好きな魔法を練習しよ」
「うん、じゃあ私は砂を出す魔法かな、アイは普通の水を出す魔法?」
「うん、そうだよ」
次の話は文字数を増やします。
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