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闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
連れ去られたセルパンの救出
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99_魂の契約の解除方法

「有理を導く?俺は守護天使じゃない」


床に引き倒されたままシルクハットに抗議した。

シルクハットの声が頭上から聞こえた。

「自らの危険をかえりみずに、お前は13体ものセルパンを救った。

それに人間の北条有理のために死ぬつもりでいるだろう?」


「そうだ。俺は有理より先に死なないといけない。シルクハットお前は、なんでそんなにいろいろ知ってるんだよ」

「こないだの晩、私はこの店でお前たちの会話を聞いていた。そしてお前について少し調べた」


「洋平。有理より先に死ぬって、どういうことだ」

瞬が眉をひそめて俺に聞いた。


「有理が俺より先に死んでしまうと、俺は有理の魂を食べなくてはならない。だから」

「ふーん。有理の魂を食べたくないんだな?」

「そういうこと」

「瞬、そんなことより、シルクハットをなんとかしろ」

俺はシルクハットの関節技から身を逃そうとしたが腕に痛みが走り無理だった。

「ハハハ。やめとくわ。洋平より強いんなら、俺には歯が立たねえだろう」

瞬は両手を上げた。


「お前は、次の段階に進みつつある。バカなりに進んでいる」

シルクハットが言った。

「次の段階ってなんだよ。ってか、もう、腕を離せよ!暴力天使!」


「お前が北条有理を導け。そうすることで、死せずして魂の契約解除できる方法がみつかるかもな。バカにも道は開けるはずだ」

シルクハットは腕の関節技を解くと、俺の首根っこをつかみ床から引き上げてくれた。


「死せずして?灰にならずに魂の契約の解除ができるってこと?!」


床から立ち上がると、俺はシルクハットの両肩をつかんで揺さぶった。

「教えてほしい!その方法を」

「教えられない。教えれば、それは意味をなさない。バカなりに自分で見つけるんだ」

シルクハットは無表情な顔で言った。


ふいにルートが鼻歌を歌いながら、立ち上がった。

帰るのだろう。


「お前は今、悪魔でも天使でも人間でさえない。未熟だ。導いてやりたいが私もヒマではない。バカどもよ。サラバだ」

シルクハットはそう言いながら、広子に金を払っていた。


そしてヤツはルートの後を追って、あわてて店から出ていった。

ルートを見張るためだろう。

大変そうだ。


--------------------------


「えーっと。いろいろなことが起きたな」

瞬が頭を抱えている。


「結局、何から始めりゃ良いんだ?

セルパンの救出か?服従の印の解除か?」


俺は床に引き倒されたせいで、エプロンについたホコリを払った。

「救出と印の解除は、同時進行がいいだろうな」


3人のセルパンを救出して服従の印を解除する。


印の解除には、有理の協力がいる。

シルクハットとの会話は、衝撃的だった。


「ちょっと、ようへーい」

カウンターから、広子が俺を呼ぶ声がした。

「なんだよ。いま忙しいんだけど」

「シルクハットの男があんたに変なものを残していったわ。

お会計のときに、あんたに渡せって小声で言ったのよ。なんであんたに直接渡さないのかしら」

「なにっ」


俺は広子の方に飛んでいった。

広子は青く光る石を持っていた。

「石?きれいだけど。なんに使うんだろう」

「あたしに聞かないでよ!それよりさ。あたしの店でケンカしないで。

あんたがこの店に来るようになってから、シルクハットの男は暴れるし高校生は増えるしで、いろいろ落ち着かないんだわよ」


広子が頬をふくらました。

「そんなこと言ったって。俺のせいじゃないし」

俺も頬をふくらました。

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