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闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
人間に憑依
9/193

9_妹のゆかり

俺の天使、有理は帰っていった。

その背中を見送った。

明日から毎日、学校で会えると思うと嬉しかった。


------------------------


家に入ろうと、大きな門を押した。


すると脇にある小さな出入り口から、中年女性が出てきた。

「あらっ、洋平さん、おかえりなさい」

中年女性は、俺を見てニッコリと笑った。


「帰りました」

俺は、礼儀正しく頭を下げた。

この女性は母親かもしれない。


俺は、道元に憑依するつもりで、道元については詳しかった。

だが、洋平については、なんの下調べもしていなかったのだ。


女性は

「ゆかりさんがお待ちでしたよ」

そう言うと、一礼して去っていった。


ゆかり?

誰だろう。

洋平について何も分からずに不安がつのる。


とりあえず、女性が出てきた小さな門から俺は洋平の家に入り込んだ。


---------------------


「お兄ちゃん、遅いよ。あの話、今日もする予定だよね?」

洋平の家は、金持ちなのだろう。

部屋かと思うくらい広い玄関にソファがいくつもあるリビング。

床はピカピカに磨き上げられていた。


俺を見ると、中学生くらいの女の子が駆け寄ってきた。

洋平には妹がいるのか?

「お前がゆかり?洋平の妹なの?」

「なに言ってんの」


俺はこの子から情報を引き出そうと決めた。


「ゆかり。俺はさっき階段から落ちて頭をぶつけた

それ以来、記憶が少しあやしいんだ」


ソファに座っている、ゆかりの隣にそっと腰を下ろす。

洋平は重いので、ソファが一気に沈み込んだ。


「えっ、ほんとに?なにそれ?」

「お前は妹のゆかり......でいいんだよな?」

「そうだけど」


ゆかりは、不安そうな顔になる。


「さっき、門のところで出会った中年女性は?」

「あぁ、平林さんでしょ。家事代行業者の」

「家事代行?家族ではないのか?」

「家族じゃないよ!ねぇ!お兄ちゃんオカシイよ?」


「なんか、怖い!

お兄ちゃん喋り方も変だよ?

あたし自分の部屋に行く」


ゆかりはパタパタと逃げていった。


そりゃそうだろう。

怖がらせて悪かったな。

そんなことを思いながら広いリビングをウロウロと歩き回った。


俺も二階へ上がる。

長い廊下にいくつかの部屋があった。


手当たり次第開ける。

一つの部屋は、鍵が閉まっていた。

中から

「入ってこないで!」

と声がしたので、ゆかりの部屋だろう。


ようやく自分の部屋らしき空間を見つける。

高校の教科書などが置いてあるのでここで間違いないだろう。


壁には、目玉と胸が異様に大きな女の絵が貼られていた。


洋平の部屋は散らかっていた。

それに変な匂いもする。


川田洋平についてなにか情報があるか。

机の中を漁ったがよく分からないものしかなかった。



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