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闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
セルパン救出作戦
88/193

88_チーム分け

「あたしだって今すぐにでもナナのもとに飛んでいきたい!

だけど絶対に失敗は許されない。

成功させるために、ぐっと我慢してここまできたのよ?」

ミーネが俺に掴みかかる。


「確かにミーネの計画のほうが成功の可能性は高い。

だけど人間を殺すのは反対だ。」

俺はきっぱりと言った。


「拠点は2箇所で間違いないんだな?ミーネ」

グースが冷静な声でミーネに聞く。

「間違いないわ」


「お前は拠点の住所、2箇所とも知っているのか」

「1箇所しか教えてもらえていないわ。ミッチーは用心深いから。

あたしがもし裏切ったら、もう一つの拠点にいるセルパンを灰にするって言っていた」

「道華は俺にも同じことを言った。

しかし道華は、ミーネと俺が手を結ぶとは、思ってもいないだろう。

今が出し抜くチャンスだな」


「ミーネのおばはんと、洋平の知っている拠点の住所をお互いせーので言ってみろよ。」

瞬がリザベルの前に置かれたビールをいつの間に飲みながら言った。

ヤツはグースのビールも狙っている。


「たしかにな。俺もミーネも同じ拠点を知らされてるかもしれない。

そうなると、もう一箇所の拠点の場所がまだ、不明ということになってしまう」


俺とミーネは、同時に拠点の住所を言った。

-------------------------------


幸運なことに、ミーネの知る拠点と俺の知る拠点は別々の住所だった。

つまりミーネはナナの囚われている拠点を知っており、俺はレザールの囚われている拠点の場所を知っていたのだ。


「私とリザベルそしてミーネ、ルイ、上村瞬。

これだけの人数がいれば、2箇所の拠点を同時に襲うことなど、たやすい」

グースが言う。

「そうね。一つの拠点にはレザールがいる。レザールを逃がせば大きな戦力になるし」

グースの言葉に、リザベルもうなずく。


「でも万が一、失敗すれば全員囚われる可能性もあるのよ?」

ミーネが心配そうに言う。


「よく分かんねーけど!人間を殺してセルパンを助け出すよりも、殺さずに助け出したほうが、あとあと気分もいいんじゃねーか!」

「そうね。瞬の言う通りよ。あたしもムダな殺しはしたくない」


「あんたたち、本気なの。

まぁ、あたし一人だと無理だと思っていたから。

たしかに仲間がこれだけいれば、可能かもしれないけど......」

ミーネがぶつぶつと言う。


「それじゃあ、拠点は2つあるんだから、チームを2つに分けよう」

俺はみんなに言い渡した。

「ミーネ、安心しろ。俺はセルペリオールに、拠点の場所を言わない」


「でも!それじゃあ、ルイは煉獄に堕ちるわ」

リザベルが慌てている。

「たしかにな。だけど、セルペリオールはレザールと堂々と戦うべきだ。

清めの檻に閉じ込められた状態ではレザールは負けてしまう」


人間を殺すこと無く、セルパンたちを助け出す。

俺は、有理に恥じることのない行動が最後にできる。

煉獄に堕ちて、灰になる覚悟はできていた。


「ルイ、心配しないで。煉獄にはあたしも一緒に行くから」

「わたしも行きます。ルイ」

リザベルとグースは口々に言う。


「煉獄ってなんだよ?なんかの罰ゲームか?

そんなもん、セルペリオールもやっつけちまえばいいじゃねえか」

瞬が笑いながら言う。


「あはは。瞬たん。ホントにあんた、いい子よね。大好き」

ミーネが瞬の頭をクシャクシャと撫でる。

「やめろ。ババァ」

瞬は、ミーネの手をうるさそうに振り払った。

「もう~照れないで。瞬たん」

ミーネが瞬を抱きしめる。

「クソっ!ババァ。俺にさわんな」

どうやら、いつものミーネが戻ってきていたようだ。

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