表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
セルパン救出作戦
87/193

87_作戦会議

「お前がレザールの女?」

グースが目を丸くしている。

「そうよ。あたしはレザールの妻。あたしがあんたたちくらいの年齢のとき、だれもが振り向くような美人だったんだから!まぁ今でもそうだけどね。

レザールはあたしにメロメロで、毎日体を求められて、本当に大変だったんだから」


「ばばぁ、気色悪い話はやめろ」

瞬がうんざりした声を出す。


「レザールの妻がミーネだったなんて、初耳だわ」

リザベルも驚いているが、俺も驚きだった。


「そうよ。あたしたちの子どもはナナだけだけど」

ミーネはビールをぐいっとあおった。


「実は、俺の行った拠点にレザールがいた。

彼は娘が別の拠点に囚われていると言っていた」

俺はミーネの顔を見ながら言った。


ミーネはしばらく俺の目をみつめたあと、目を伏せた。

「なるほどね。拠点が二ヶ所あるのは知っていたのよ。あの人とナナは別々の拠点に囚われてしまったのね」


「さっきから名前が出てくる、レザールとかセルペリオールとかって、何なんだ」

瞬がのんびりとした声で聞く。

「セルパンは2つの勢力があるんだ。それぞれのボスがセルペリオールとレザールなんだよ」

俺は瞬に簡単に説明した。


「へぇ。ヤクザの勢力争いみたいなもんだな」


-----------------------------


「レザールが囚われてる拠点を襲おうぜ?

そんで、そこにいる敵のやつらを締め上げて、もう片方の拠点の場所を吐かせればいい」

瞬がニヤリと笑いながら言う。


「瞬たん!それはダメだわ」

ミーネが口をはさむ。

「なんでだよ」

「拠点はそれぞれ常にカメラで見張られていて、片方に何かあれば、もう片方のセルパンたちは、すぐにどこか別の場所に連れて行かれるらしいの。

敵側のスパイに聞いた話だけどね。

連れて行かれる場所がどこなのかは、スパイも知らなかった。

ボスの男しか把握していないらしいの」


「対策がたてられているんだな」

グースが眉間にシワをよせる。


「レザールは自分の娘、ナナを助けるためにわざとワナにハマったんだよな?」

俺はミーネにたずねた。

「そうよ。だけどナナとは別の拠点に囚われてしまった。あのひとマヌケだわね」


「清めの檻の場所を、セルペリオールに言うとマズいのはなぜだ」

「あたりまえじゃない。セルペリオールはレザールを殺して、セルパンの王になることを目論んでいるの。清めの檻にレザールが囚われたのなら、セルペリオールにとって絶好のチャンスよ。

あいつは、セルパンの救出のドサクサに紛れて、レザールを灰にするに決まってるわ」


「我があるじが、そんな卑劣な真似をするわけが......」

俺とグース、そしてリザベルは三人で目を合わせた。


セルペリオールなら、やるだろう。

そんな気がした。


「仕方ないんじゃねーか!片方の拠点だけでも襲おうぜ」

瞬が急に立ち上がった。


「上村瞬。落ち着け。ここは慎重にしなければならない」

グースが瞬をなだめる。

「わかったけどよ。作戦会議ばっかりだと飽きてくんだよなぁ

早く殴り込みしよーぜ」


「俺も瞬に賛成だ。清めの檻の中には子どももいたんだ。一刻も早く助けたい。

だが二つの拠点を同時に襲う必要がある」

みんなを見まわしながら、言った。


「あたしとしては、ミッチーの計画をすすめて敵がすべて死んでから救出するのが安全だと思うの」

ミーネがそんな事を言う。

「敵が全て死んで、セルパンの拠点があたしたちの管理下に置かれれば、あとはゆっくりとミッチーたちをやっつけて、みんなを一気に救出できるじゃない。

あたしは、初めからその計画でミッチーに近づいたのよ」


「ダメだ!それじゃ、人間の死人が出る」

「セルパンを囚えて利用するような極悪非道な人間たちよ?

死んで当然じゃない!」

ミーネは俺に向かって怒鳴った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ