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闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
セルパン救出作戦
77/193

77_手がかりをもとめて

結局、そのあと30分くらい、俺と瞬は拷問道具のクローゼットでじっと耐え続けた。

ミーネが部屋から出ていき、やがて道華が部屋を出る気配がした。


誰もいなくなったのをそっと確認し、クローゼットから出る。

俺と瞬は、ベランダから柱をつたって外へと逃げ出すことができたのだった。


「あぁ~、辛かった。もう少しでクシャミが出そうだった」

敷地内から抜け出た竹やぶの中で、瞬が言った。

「ヤバかったな。苦労したのに、何もつかめなかった」

結局、住所が手に入らなかった。

やはりセルペリオールに報告し、助けてもらうしか無いのだろうか。


「おいっ、あいつがいる」

瞬が前方を指差した。

竹やぶを抜け出たところにミーネが立っていた。


「ルイたんと瞬たん!」

ミーネが手招きする。


「困るわよぉ。

ミッチーに怪しまれた気がするの!

あたしが、ミッチーの部屋を漁ってたみたいに思われたと思う」


「お前がなんのために道華の部屋を漁るんだ?」

「えっ?下着を盗むとか......?」

「お前、中身も女だよな。そういう趣味があるのかよ?」

瞬が呆れたように言う。


「そうだわ。あたしは女の下着なんて興味ないわ。

ルイたんと瞬たんの下着なら、だいぶ興味あるんだけど。

ボクサーパンツ派?意外にトランクス派?まさかブリーフ派?

アラッ。やだ。ごめんなさ~い。セクハラだった?」

ミーネは嬉しそうにくねくねと身を揺らした。


「あら?あたし何の話をしに、ここに来たんだっけ?」

ミーネが首を傾げる。


「ミーネ!わざわざ来たということは

拠点の住所を言いに来たんじゃないのか?」

俺はミーネに尋ねた。


「あっ、そのハナシだったわね。

そんな単純なハナシじゃないの。今は時間がない。

部屋に戻らないとミッチーに怪しまれるわ。

明日の夜、話し合いましょう。どこか外で」


結局ミーネとは明日の夜、カフェ「暗黒世界」で会うことにした。

話し合いの場としてあそこなら、安心だ。

瞬も来るということだった。


その日の夜、俺は夢の中でグースとリザベルを呼び出した。

二人にも、力を貸してほしいと頼んでおいた。

グースとリザベルも暗黒世界に来てくれるということだった。


ようやく物事が動き出した。

そんな気がする。


---------------------------


暗黒世界での話し合いの前に、俺は有理と会う約束をしていた。


有理は俺のことを超能力者だと思っている。

その誤解を解くためだ。


自分は闇の魔物で、人間じゃない。

できるだけ事実に沿って、有理に説明するつもりだった。

ただし、有理が川田洋平を殺してしまったこと。

これはうまく誤魔化して話さなければいけない。

有理につらい思いをさせたくなかった。


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