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闇の魔物と女子高生  作者: ゴルゴンゾーラ
清めの檻に囚われる
53/193

53_4人で遊ぶ

「有理。覚えてる?サヨリーヌの占い」

放課後、有理と陽子、典明と4人で駅まで歩いていた。


「お前、初デートで占い行ったの。引くわ~!」

陽子がのけぞる。


「えっ?なんで?」

驚いて陽子にたずねる。

好きな女の未来を調べて安心しておきたいのは当然じゃないのか。


「なんでって。とにかくフツーのデートコースじゃないよな?」

陽子が有理のほうをみた。

「楽しかった」

有理はそう言ってくれた。


「女の子は占い好きだもんね?」

典明もウンウンとうなずく。


「サヨリーヌが言っていたふわふわの髪の毛の中年女!

もし現れたら注意して欲しいんだ......」


ミーネはきっとまだ有理を狙っている。

またさらわれたりしたら大変だ。


「分かったよ。洋平」

有理はそう言いながらも、首を傾げている。

なんとも不安だ。

有理にもゆかりのように、カラスの見守りをつけようかと本気で考える。


一番いいのは俺が四六時中、有理を見張ることだけど。

そうすると「キモストーカー」って言われるしなぁ。


「ねぇ!今日、4人でカラオケとか、ボウリングとか、どこかに行かない?」

典明が急に、良いことを言い出した。


「行きたい!賛成、賛成」

俺は典明と肩を組んで、叫んだ。


「どうする?有理」

陽子が有理の顔を覗き込む。

「いいよ。みんなで遊ぶ。最近なかった」


-----------------------


大きな施設に来た。

テニスやバスケットボール、それにゲームなどができるらしい。

俺はみんなより下手くそだろうが、真似をすればなんとかなるだろう。


典明は陽子と一緒になにかのゲームを始めていた。

楽器を鳴らすゲームのようだった。


典明は俺と有理を二人きりにするために、気を使ったのかもしれない。

チャンスだった。


「有理!このゲームで遊ばない?」

俺は有理の腕を引っ張った。

ちょうど近くにあったゲームに適当に誘った。

「いいよ」

ゲームの入口には「悪魔の館」と書かれていた。


「悪魔の館......」

俺みたいな魔物が登場するんだろうか。

チョイスを間違えた気がするけど、まぁ仕方がない。

「怖そうだね」

怖がりの有理は、すでに不安そうだった。


二人で、薄暗く狭い機械の中に入る。

「これで悪魔を攻撃するのかな?」

俺は、銃のような形のものを操作してみた。


画面には、悪魔と思われるものが、うごめいている。

(人間の悪魔のイメージって、こんな感じなんだな......)

画面に現れる悪魔は、どちらかといえば地獄にいる下級の魔物たちに似ていた。

ため息が出る。


「洋平」

有理が深刻な声で俺を呼んだ。

「うん?」

「リザベルさんとどうなった」

「そうだ。そのこと、ちゃんと話してなかったよね」


俺は銃から手を離して、壁に寄りかかった。

薄暗いから、なんとなくリラックスして話せそうだった。


「リザベルとは......会わないっていうのは正直難しい。

なんでかっていうと、あっちが、俺のところに飛んできちゃうから。

グースとリザベルが学校に来たことあったよね?あんな感じで突然来ちゃうんだ」


有理が俺のことをじっとみているのを暗闇の中で感じた。


「だけど、もうあんなことにはならない。絶対に。

俺は有理のことだけが好きだから。

リザベルのことは、なんとも思ってない」


正直に話したつもりだった。


「うん」

有理はうつむいていた。

そのとき、画面から「ギャアァアアアア」と女の叫び声がした。

「うわぁ!」

有理は驚いて、俺に飛びついた。

俺は思わず有理を抱きしめた。


有理が腕の中に。


思わずぎゅっと抱きしめてしまった。

有理は見た目は少年のように痩せていて、髪の毛も短い。

だけど抱きしめると柔らかくて小さくて、女の子だった。

髪や体からは甘い匂いがした。


「有理......」

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