第33話。ひまほうの、もーとくん!
パパもにーにも、きょうも、かじやにひきこる!
むむ〜!もしかして?りおらのも、つくってる!?
みにいこうかなぁ〜♪
リオラは家でジュースを飲んで、友達たちと別れて別行動をした。リオラが目指した先は集落の唯一の「鍛冶場」であった。
グレイとアーサーは鍛冶場に居る、リオラは一直線へ目指す。すると鍛冶場から音が聞こてくる。
ガーン、ガーン、カンカン、ジュー、バチン!
リオラはゆっくりと近づく、するとグレイが鉄床の作業台で加工をしていた。巧みにハンマーを使い青銅を加工している。暑いのか上半身は薄着である。
アーサーは真剣な表情でグレイの作業を見つめていた。それを見てリオラは邪魔をしてはいけないと去っていくのである。
「パパ、がんばっていた!りおらも、がんばる!」
リオラは決意した、必ず母を超える魔道士になるのだと、そして父である、剣も扱える冒険者になる!とリオラは心の中で決めていた。わずか5歳。
始めにリオラは魔法を習得する為に練習を始める。人が見てない所で練習をする、リオラ。
本を地面に置いて開く、1ページ目は魔法についての、あり方が書かれていた。しかも子供バージョンだ。
これは子供用バージョンを大人バージョンにした魔法のあり方の説明である。
魔法属性には各自、役割がある。火、水、風、土、雷、光、闇、無。これを八属性と呼ぶ。
そして、属性には対応がある。
火なら風に強く、風は土に強く、土は雷に強く、雷は水に強く、水は火に強い。光と闇は相対。
雷 → 水
↗ ↘
土 火
↖ ↙
風
光⇔闇。
無属性は唯一無二、勇者が扱える魔法系統である。
だが魔王を討伐して以来、無属性は消えていた。
リオラは本をマジマジと見つめる。魔法を使うには精神力が無ければ使えない。と書いてある。
「せいしんりょく?あたまをつかうこと!」
「つぎの〜てじゅんの〜せつめい!」
リオラは本に書かれてる文字を読んでいく。文字は子供が理解を出来るぐらいに書かれていた。
「あたまのなかで、じゅう、もん?をそうぞう?」
魔法を発動するには頭の中で想像して魔法を放つ。魔法は精神力が力強いと魔法も強力になっていく。
魔法にも階級がある。初級、中級、上級、特級。「特級」は冒険者ギルドの許可なしで発動が出来ない。
「ひまほう!えーぃ!でろー!!」
リオラは手を水平に向けてパーで放つ……しかし、火魔法はおろか、火さえも出でない。
リオラは諦めず何度も何度も試す。試行錯誤50回でようやく進展が見れた。
リオラの手から微かに炎が「スカッ」と小さく出で消えたのである。喜ぶリオラ。飛び跳ねる。
そして大陸初の5歳で「火魔法」を発動させた少女でもあった。しかし、悲しいかな。誰も見てない。だが、リオラにとって関係ないのかも知れない。
リオラには魔法適性がある。そして勇者は9歳で魔法を習得した。明らかにリオラは勇者を超えたのだ。
「やったー!やったー!魔法だぁー!!」
リオラは飛び跳ねる。満面の笑顔であった。
こうして「火魔法」を習得した、リオラであった。
次回、第34話。みずまほうの、もーとくん!




